やはりパネライのデザインと視認性の良さは秀逸でした。精度も日差+5秒くらいで満足です。勢いでデカ厚時計を買ってしまい、使いこなせるかどうか不安でしたが、杞憂でした。長い付き合いになりそうです。
私のルミノール(PAM00005)には、文字盤の6時のところに「OPロゴ」と呼ばれるマークがあります。なんだろうと思って調べてみると、パネライがヴァンドームグループ(今のリシュモングループ)の傘下に入る前に使っていたロゴなのだそうです。
リシュモンに入る前のパネライのモデルは「プレヴァンドーム」、と、呼ばれていて、「OPロゴ」が入っており、今ではとても貴重なものになっています。
つまり、最近のモデルで「OPロゴ」が入っているのはクラシックモデルで、グランドセイコーでいえばヒストリカルコレクションに相当するということでしょうか。
OPロゴにそんな由緒があるなんてなあ。
PAM00005は、「プレヴァンドーム」をオマージュしたものだけあって、シースルーバックではなく、裏ブタは武骨な金属製です。ムーブメントも自社キャリバーではなく、ユニタス6497をベースにしたOPⅡを使っています。手巻きでハック機能もなし。まさに軍用に腕時計を作っていた頃の原点を思わせる造りになっているのです。
PAM00005の位置づけからして、筋の通った、まっとうな仕様です。とても良いと思います。
裏ブタを見るとL060/500とあるので、この個体はL番(2009年製)で、その年に500本作られたもののうちの60番目ということになりますね。なお、現在のPAM00776に続くOPロゴの入ったクラシックモデルの系譜で、PAM00005は最初のものになるようです。
ところでユニタスといえば、エポスの懐中時計(2003PAGY)にも入っていました。ただし、こちらはユニタス6498がベースです。竜頭に対するスモセコの位置がPAM00005とは違います。
「パネライやっぱりカッコイイナ病」が悪化してPAM00005を買ってしまったことで、名機と言われるユニタス6498と6497がそろいました。腕時計好きとしてはちょっとうれしいかな。
ユニタスの凛々しい姿はエポスの懐中時計で見られるから、PAM00005では隠れて見えなくても我慢しましょう。金属製の裏ブタもカッコいいし。
PAM00005を購入したのは、たまたま縁があったからですが、軍用時計を専門に作ってきたパネライの、らしさがよく現れたモデルとして、好きになりました。
良いモデルに出会うことができたと思います。