さる3月31日のこと、友人が浜松に餃子専門店、「たつはん」をオープンしました。
こちらは、開店当初に送られてきた友人の餃子の写真です。
見た目が美しい。手作りで、素材と作りにこだわったものでないと、このビジュアルは出ないでしょう。
お店の写真も送られていました。気合の入った看板が印象的な和風の店構えです。情熱的でやると決めたら必ずやり遂げようとする友人のキャラクターが前面に出ております。
ずっと、食べに行こうと思っていたんですが、休みがないのが玉に瑕の仕事についているため、なかなか行けないでいました。
大繁盛していると聞いたし、不意にできた時間に急に押しかけて他のお客さんのご迷惑になってもいけません。
まごまごしていたら、友人が気を使って、冷凍餃子の販売を始めたのを機に宅急便で送ってくれました。
やった。これで友人の餃子が食べられる。これまでこの日を楽しみに、餃子の味が分かる男になるべく、市販の餃子を食べまくってきました。
いやあ、きれいだ。この曲線を描いた反り具合。色気があります。耳の部分が少ないのは、皮の素材が良いことの証です。
早速、焼いて頂くことにしました。浜松餃子に相応しく、モヤシ炒めをつけ添えてます。
手持ちの丸いフライパンだと、どうしても持ち手と反対側が高温になるらしく、若干の焼きむらが出てしまうのが残念ですが、まあ今の私の焼きの技量ではこんなものでしょう。今度、餃子専用の専用のフライパンを買おうかな。
浜松餃子と言ったら「秘伝のたれ」。これも楽しみにしていました。
食べてみると、餡からじゅわっと汁が出てきます。キャベツが良くないとこうはならないので、素材が素晴らしいのが分かります。それからニンニクとしょうがの味がしっかりしていて、豚肉の味を引き立てています。食べた後、体の内側から元気が出てきました。こりゃ効くねえ。
皮にもちゃんと味がして、ほんのりと甘く、餡の塩気のある具材の味とよく合います。おかずとごはんの関係ですかね。なるほど、皮と具材の味がしっかりしていると、こうなるのか。
そして焼き面はパリッと仕上がり。それ以外の部分は柔らかく、2種類の触感を味わえます。
一気に20個ほど焼いてしまい、さすがに作り過ぎたかと思いましたが、ぺろりと食べてしまいました。これまで食べた餃子の中では最もおいしかったです。食べ応えの点でも、食べた後の元気づけられる感覚の点でも最高でした。
友人から、「餃子を作る」、と、言われたときは驚きました。止めた方がいいのか悩みましたが、すでに話が進んでしまっていることもあり、応援することに決めました。それに、とうてい私には無理ですが、友人の体力と精神力をもってすれば、ほんとうに成し遂げるかもしれませんでした。
友人は餃子激戦区でも名店と称えられる「かんべゑ」に、持ち前の強い情熱をもって弟子入りすると、早朝から一心に修行に励み、とうとう自分の暖簾を掲げてしましました。
弟子は取らないと言っていた「かんべゑ」のご主人を説得し、暖簾を分けられるまでに認められるには、どんな苦労があったか想像もできません。
私の友人は、やはりすごい男です。
その、「かんべゑ」も、7月末をもって閉店するという話です。開店五分で売り切れてしまうほどの人気店と聞きましたから、きっと熱烈なファンが多いであろう名店の味は、友人が引き継ぐことになります。
餃子はもちろん、秘伝のタレ、そして唐辛子も「かんべゑ」直伝でお墨付きです。
確実に美味しく元気が出る餃子として、お勧めします。
餃子専門店 たつはん
所在地 静岡県浜松市浜北区新原6090
営業時間11:30から19:00まで(売り切れ次第終了)
予約 9時から
定休日 水曜日
電話 053-401-8876