こちらは友人の腕時計です。私にも縁があった時計ですけど、買う度胸がありませんでした。
ロレックスは2019年モデルのシードゥエラーでロレゾールを出しました。ど派手なイエローゴールドの装飾が施されたばかりか、風防は、まさかのサイクロップレンズつき。
シードゥエラーと言えば、サブマリーナの上位機種にあたる、性能重視のモデルです。防水能力はサブマリーナの300mに対してシードゥエラーは1220mと、スペックが全然違うのです。
てっきり煌びやかな装飾とは無縁の硬派な路線を走り切るかと思いきや、嗚呼、出てしまった。恐らくこれにはみんなびっくり。きっとロレックスファンの間でも賛否両論、議論白熱だと思います。
昨年、たまたま126603が定価で売られている瞬間に安心堂を訪れたことがありました。正規店でロレックスのスポーツモデルに出会えるなんてめったにないので、まず驚きました。よく見たら、シードゥエラーのロレゾールだったので、二度びっくり。
呆然とショーケースの前に立っていると、獲物を狙うネコ科の動物のように店員さんが忍び寄ってきたので、その場からダッシュで逃げました。
嗚呼、私には度胸もお金もなかった。
後日、これを本当に買って、日常に使いこなす人物がいることが分かりました。なんと私の古くからの友人でした。先日、その友人が家に来た時、126603をつけてきてくれたおかげで、かつて見た大物の艶姿を自宅でゆっくり眺める機会に恵まれました。
いやあ、もう日が暮れていて光が足りず、くっきりした写真が取れなかったのが残念です。 男心をくすぐり、見る人には鮮烈な印象を残す、すごい時計なのは確かでした。
友人のガッチリした腕に収まるシードゥエラーを見て、次はスタンドにかけてじっくり眺めて、シードのロレゾールもありだなあと思いました。
きっとロレックスのデザイナーさんも、試しに作ったら、けっこう良いじゃないかと言うことになって、ついつい世に送り出してしまったんだろうな。
究極のプロ仕様モデルには、まだ、ディープシーがありますからね。