男性が腕時計の魅力に気づくか否かというのは、運命の分かれ道みたいなところがあって、気がついたら最後、底なし沼の淵に立たされます。
その沼に首まで浸かった人たちに言わせると、
、「おっ、あなた、順調に腰まで沈みましたね~。」、と、いうところでしょうか。
コークを買ったばかりだというのに、またやってしまいました。
だって、だって、お買い得だったんだもん。純正金属ブレスもついてたんだよー。
JAEGER LECOULTRE Reverso Duo
ジャガールクルト、レベルソデュオです。270.840.544Bになりますかな。
たまたま立ち寄ったリサイクルショップで売られているのを見かけたのが運のつき。
時代に左右されない完璧なプロポーションに絶妙のサイズ感もさることながら。青焼きの時針と分針が私のツボを押し続けてやまず、私は悲鳴を上げました。もちろん全速力で逃げ帰りましたが、その日から悶々として何も手につかなくなってしまい、3日間、身もだえしながら耐えた後、参ったしました。
もう売れてしまって無いんじゃないかな、と、期待していましたが、私が迎えに来るのを待っていたかのように、ショーケースの中に置いてありました。
お店の人に頼んで初めて手に持たせてもらった時の、ギュッと何かが詰まった感じ。見かけよりも重く、2cmくらい持った手が下がってしまったことを思い出します。ジャガールクルトは秀逸なムーブメントで知られており、雲上ブランドにも供給した歴史があるほどです。やっぱり違うなと思わせる瞬間でした。
使ってみて、「仕事に合うなー」、と思いました。ロレックスだと、授業中に視線が気になる時があり、生徒の集中を妨げているそれがありました。その点、レベルソなら大丈夫です。
そう、彼らは、まだ知らないのだ。ジャガールクルトを。(十代の腕時計ではないわな)
さっそく、革バンドに
1週間くらい金属ブレスを堪能した後は、手持ちのワニ革バンドに着せ替えです。やっぱりレベルソは革ですよね。
この時計をはめてポロをしようという上流階級の人の気持ちは分かりません。でも、レベルソ特有の反転式ケースの由来は、文字盤を守ることに辿ることができます。
裏面は元祖レベルソだと金属製のケースになっていますが、デュオですと、その名の通り裏面にも文字盤があるのです。
感心したのは、表裏にある文字盤の針が連動していることです。このため、表の文字盤を見ながら時刻合わせをすれば、自動的に裏面の時刻合わせができます。
また。竜頭の上にあるプッシュボタンを押すと、裏面の時針が一時間ずつ進み、海外旅行の際には第2時間帯に合わせられます。
こんなに小さな時計のケースでありながら、GMT機能もあるし、ほんとうにすごいギミックです。芯まで詰め込まれた印象を持ったのも納得できます。
そして、圧巻のギョーシェ模様。
目立たない時計でありながら、よく見ると、隅々まですごいのです。オーナーになった者にしか味わえない距離でレベルソを堪能しました。
いやあ、やっぱりすごい時計でした。もしかしたら、私もやっと満足して、もう腕時計を買わずにすむかもしれない。