腕時計遍歴67 プレミアのついた珍しいグランドセイコー -SBGA129- | はし3の独り言

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腕時計に自転車、高校理科の話題が多いブログです。日常で印象に残った出来事も取り上げます。時間があって、気が向いた時しか更新できていませんが、ご愛顧よろしくお願いします。

 私のブログには、この時計を捜して来てくれる人が多いのです。平成最後の大晦日、日頃のご愛顧に感謝する気持ちを表し、久しぶりにSBGA129の記事を書こうと思います。

 

 

 私は、この時計が夕日を浴びている姿が大好きです。

 

 ケースが夕日を浴びてうっすらと金色を帯びます。磨きに磨かれた時針と分針、そしてバーインデックスが、同じように雪色文字盤の上で輝くのです。

 

 その姿と言ったら、透明感があるというか、なんだか神々しい。さすがグランドセイコーというしかないです。

  

 

 購入する機会に恵まれたのは3年前。たまたま静岡のタカラ堂に入って、店員さんから薦められたのでした。

 

 SBGA129は、AJHH(日本正規高級時計協会)と、くまモンや映画おくりびとで有名な小山薫堂氏とのコラボレーションから生み出された、世界で369本しか作られなかった特別限定品でした。

 

 そんな珍しいものとは知らず、私はただ、気に入ったデザインのスプリングドライブが欲しくて買うことを決めました。

 

 

 後からSBGA129がただの時計ではないことに気がつきました。グランドセイコーでプレミアがつくなんて、聞いたことがなかったから。

 

 最近では中古市場でも見かけません。もともとのタマ数が少ないし、当時のこの時計のキャッチコピーの通り、「人生の節目(結納返しとか)」に買った人が多くて、手離れしないのでしょう。

 

 そうじゃなくても、この時計は手放してもいいとは思わないでしょうね。だって本当に美しい。そして、一度手放したら二度とこんな腕時計に出会うのは難しい。

 

 

 あれから3年経ちますが、今でもまだこの時計を捜している人がいるらしく、昔、私が書いたSBGA129の記事には、毎月1000件を大きく超えるアクセスがあるのです。私のブログが繁盛しているのも、ABGA129のお陰によるところが大きいので、この時計には感謝しないといけません。

 

 グランドセイコーに初めて赤針が取り入れられたのは、小山薫堂氏の強い希望だったと読んだことがあります。この赤は、エネルギーを象徴しているそうですが、諏訪の新雪をイメージした文字盤の上でよく映えます。

 

 

 上品な白文字盤に、さりげなく赤のパワーリザーブ・インジケーターが添えられている。これが、私に日本の国旗の配色を思わせるのです。そう、どこかこの国の理想を象徴しているような。

 

 

 また、文字盤のバランスの取れたデザインも好きです。

 

 これが、現行モデルですと、グランドセイコーの国際的なブランド力をあげるためなのかもしれませんが、SEIKOのロゴが消えて、ドーンとGSのロゴが正面に出てしまった。

 

 こっそりグランドセイコーを身に着けている、かすかな楽しみが・・・・。

 

 現行モデルでは、「最高の普通・・・」、と、いくら言っても、もう誰も聞いてくれない気がする。私としては、やっぱりGSは、SEIKOのハイエンドを謳っていてほしかった。

 

 いずれにしても、文字盤のロゴが変更になった今、もうこの文字盤のデザインは再現されないのです。

 

 

 うーん、何度見ても、美しい。

 

 明日は平成最後の元旦です。国旗を玄関に掲げる代わりに、SBGA129をつけて初詣に行こうと思います。

 

 末筆ですが、私のブログを見に来てくれた方々にお礼を申し上げます。皆様、良いお年を。