全国を旅してみたいと思い続けて幾年か。なかなか果たせず、残念に思っていました。
そんな中、京都に行く機会がありましたので飛びつきました。
まずは、北野天満宮から。
本当ならば、歴史に興味を持たねばならぬのですが、商売柄植物に目が行きます。
御神木の紅梅に付着するコケに目が行きます。スギゴケの形をしていました。ウメノキゴケもいますね。いい感じです。御神木に触れるわけにはいかないので、写真にとって終わりです。
そして、北野天満宮からの平野神社。歩いてすぐのところでした。
手を洗い、口を漱いで、本殿を目指します。
ここでもやはり植物に目が行きます。クスノキもこんなに大きくなるのですね。
植物学を専攻していた大学院生だった頃の習性が残っています。日本の原始の森の多くは神社の敷地にしか残っていないので、当然、植物は見なければいけないのです。
さらに、金閣で有名な鹿苑寺。ここも歩いて行けます。
この日は風が弱く、湖面に映った金閣も上手に見えました。他に類を見ないセンスの、本当に美しい建造物です。いつかは雪化粧した姿を見に行きたいです。
昔の日本人の美意識の高さに感服するばかりでした。金閣をイメージしたグランドセイコー、新しく作ってくれないかな。
最後は仁和寺。
やはり植物に目が行きます。これはソメイヨシノです。樹勢がないところに、よけい古さを感じます。原木に近いかもしれません。大事にされるんだよ。
樹皮はウメノキゴケでびっしりでした。観光客が手で触れるのを、防いでくれる役割が期待できます。
ソメイヨシノが寄生されて弱っているんじゃないかという心配はいりません。ウメノキゴケは菌類ですが、光合成ができるラン細菌と共生しているので、独立栄養です。
この日は、全国高校駅伝が都大路で行われていました。厳しい練習に耐え、予選を戦い抜いた高校生たちが、懸命にタスキをつなぐ姿を見ることができました。
ゆっくり古都を歩き回りたいところなんですが、明日は部活です。静岡に帰って準備しないといけません。
ほんの数時間の、京都の小旅行でした。
また、京都に来たいなと思います。