新入社員と営業に出かけた時のはなし。
高速を走りながら、話題が4月のアジア選手権で平野 美宇選手が
世界チャンピオンの丁 寧選手(中国)を破り、その後も勝ち続け、
優勝した時の話になりました。
なんでそんな話になったかというと、新人さんは中国人で、中国=卓球
かな、と思い、その話題に。
「やっぱりあなた、卓球上手いの?」
「いいえ、私は卓球は下手で、バトミントンです」
「いやいや、下手とかいいながら、普通の日本人が想像もできないような
バックハンドのスマッシュとか、平気にやれちゃうんでしょ?」
「いやーほんとに下手なんです」
・・・いまいち話が盛り上がりませんでした。
丁 寧選手
そんな時、ふと丁 寧選手の名前が頭をよぎり、
「丁 寧ってあれだよね、名字が『丁』で名前が『寧』ってことは、ご両親が
シャレで寧ってつけちゃったのかなあ」
(このひと何言ってんだろう、という気配で) 「?」
「ん? だって丁寧って言葉、中国語でなんて発音するのかわからないけど
あるんでしょ?」
「ないですよ、丁寧って言葉」
「えっ!」
中国語では「丁寧」という言葉はないそうです。日本のオリジナルな言葉で、
さらに彼女の説明によると全く同じニュアンスの中国語は存在しないとのこと。
翌日、インターネットでググり、丁寧の持つ
「奥ゆかしさ系・・・心遣いが細やかで品がよい程度」
「入念系・・・十分に心を配るさま」
「折り目正しい系・・・礼儀作法がきちんとしているさま」 に相当する中国語を
彼女に見せたのですが、やっぱり日本語の丁寧が持っているニュアンスとは
ちょと違う、といわれてしまいました。
結論、日本で使っている漢字は全てがすべて中国由来ではないよ、ということ。
おしまい