初めて町屋に降りる 菊之丞師を聴いてきました | そういえば・・・

そういえば・・・

橋本商工株式会社の社長のブログです

福島からの帰り、東京駅でカミさんとおち合い、西日暮里経由で町屋に

落語を聞きに行きました。町屋、金町、(南北)千住など、『アド街ック天国』

の常連の下町で、あるのは知っていましたが、降り立ったのはこの町屋が初めて。

用がないからね。

(昨年に池袋も取引先の会合があり、初めて駅をおりた、という事もありました)

 

 

東京メトロ千代田線が地下を通っていて、目の前を都電荒川線が走っている。

路面電車なんてレトロでオツじゃないか。他に京成も通っていて、上野方面

にも便利な位置。そうかここは荒川区・・・人生初荒川区でもある。

 

 

地図で見ると周りが足立、台東、北、墨田、文京区の各区に囲まれている。

荒川区のイメージを人に例えると 「若いころは結構やんちゃをしていて、親にも

随分迷惑をかけたけど、隣近所の幼馴染はもっと過激だからそれがあたりまえ」。

・・・でもみんな歳をくってちょっと丸くなり、昔を知らない若者からは「人情味の

厚いおじさん、チョイ悪だけど」ってところか。

 

 

もっとも当社の地元、蒲田も負けてはいない。背後には川崎区が控えている。

ISがご近所だ。 また糀谷、梅屋敷、雑色、青物横丁、八丁畷・・・  

京急沿線の地名はところどころ、読めないし、書けない。そもそも「屋敷」

「横丁」などを今どき使っているのはここら辺しかない。京急もどんなに

頑張っても(高級なイメージの)東急にはなれないのがわかっているので、

そっち方面の無理はしない。訴求点はスピード。実利一本勝負だ。民家の

軒先をかすめるようにして走るため、実際のスピードよりもより速く感じる。

電車好きからはその下品さがよい、といわれる所以でもある。 

 

 

 

話を落語に戻します。今日は古今亭菊之丞師の独演会。ゲストが三遊亭兼好師匠。

 

自伝は修業時代の苦労話満載でときどきホロリとさせられる

 

三遊亭兼好師の『町屋・愛』に関してで噺は始まりました。(まわりの町に比べて)

治安の良さ、発展のスローなレトロな感じ、(ひったくりの少なそうな)人情味

あふれる街、など地元民をイジるマクラが大うけでした。やっぱ治安が悪いんだ・・・

 

wikiを見ると、この人から何となく感じていた背景が合っていたのでちょっと驚く。

師匠に弟子入りしたときはすでに二人の子持ちで、いくつかの仕事を経験した上

での弟子入り。若くして弟子入りし、師匠連に所作振る舞いなどを叩き込まれた

噺家とは違う雰囲気がある。そういった意味では菊之丞師とは好対照な噺家さん。

兼好師から社会人経験、さらにいうと営業マン(かどうかは知りませんが)の香り

がしていたので、見立ては間違っていなかったと納得する。

 

 

菊之丞師も先日、兼好師の代役で行った会津若松市での公演の話をマクラで

されました。あれれ? 私たちの福島行き(チョイ前のブログに詳述)で泊まった

ホテルと一緒? と思わされる描写がありました、偶然ですが。

 

 

噺は『素人鰻』と『花見の仇討』。『花見~』では登場人物に「こおりやまたけぞう」

を練りこんであり、あれはとっさなのでしょうか、そういった機転が私は好きな

ところです。花見の季節は東京では終わってしまいましたが、東北では

これからが花見のシーズン。季節を入れた構成に満足して帰りました。