ここ数日、中川コージ博士の動画ばかりを宣伝していますが、是非、中国に不信感のある方々こそがご覧になるべきだと思っております。

 そして、真正面からというか、日本人としての理屈で中国を批判しても「屁とも思わない。」中国という国が存在することを知った方が良いと思います。尖閣諸島周辺の中国公船の侵犯もそうですが、日本国政府が実力行使に踏み込まないのはひょっとして中川博士のような分析、情報があるからこそなのか?ただ単にヘタレなのか?はわかりませんが、今回感想をのべたい動画は2つです。

【簡単振り返り:入門編#06「統戦部」ドヤ顔キーワード解説】 知っチャイナ ホンモノの工作組織はこれだ。水面下のマイルドな調整こそ情報戦の基本。



 私は、この中国共産党中央委員会統一戦線工作部
http://www.zytzb.gov.cn/html/index.html
 ですが、あまり気にしたことがありません。というのは、まさに中川博士が言っているように、ホームページもあるし、様々な情報が公開されているし、いわゆる日本でいうような「諜報活動」などとは違うものと思っています。というか、この中で言われている統一戦線工作を十分理解するとどうなんでしょうか?もはや、中国に太刀打ちできるのか?って気がしないでもありません。それは、もう一つの動画、

【簡単振り返り:入門編#07「COMAC」ドヤ顔キーワード解説】 知っチャイナ 空飛ぶ紅いウィングは2年前よりも更に羽ばたくチャンスを得てしまったのか?



 が一つの例ではないかと思うのです。これは航空機開発の話ですが、少々規模が違うのですが、私の経験から、納得してしまうのです。

 というのは、私が例として挙げたいのが、「電話」です。

 蒸し暑いのですが(左をクリックしてください。)

 米中経済摩擦(左をクリックしてください。)

 米中経済摩擦(2)(左をクリックしてください。)

 で、それぞれ触れているのですが、私が中国に住んでいるときには、「有線電話」で、しかも完全アナログ式のため、交換台(局)を通じながら、日本へ電話を繋いでもらうのに1日がかりでした。

 ホテル建設にあたり、「デジタル電子交換機」を日本から持ち込んだのですが、それくらいの通信技術の時代だったのです。

 それが今や、世界の携帯電話市場をはじめとする「5G」市場を席巻するかの勢いです。私が赴任を終える頃には、すでに香港では携帯電話が一般的となりつつある時期で、日本はNTTが独自方式にこだわるが故に、少々で遅れ気味でした。

 それがあれよあれよいう感じで今や世界をリードするまでになってしまい、アメリカを震え上がらせている感じです。

 市場的には「世界」となるため、航空機も携帯電話と同じとも言えますが、航空機産業のこのCOMACには驚きです。

 というのは、私は我が国国産のMRJに期待を寄せている者の一人なのですが、遅々として進まない、市場投入ですが、米国の嫌がらせなのかどうなのかは別として、独自自動車産業さえも育成し得ないのだから、航空機は無理だろうと思いつつ、まてよ?中国式合理的思考からしたら、市場と市場占有率からしたら、航空機産業の方がうまみがある?となるのか?と思いました。

 中川博士は、国内需要にしか触れていませんが、知っているはずです。国内の次はアフリカに資金込みで独占に近い売り込みができると。そしてもっと言えば、アフリカ諸国の航空事業を独占に近い状態で手に入れるだろうと。

 一帯一路で、あたかも陸路、海路に目を向けさせて、空路をアフリカ諸国から奪っちゃえ。という感じ。ではないだろうかと見てしまいます。

 さて話が飛躍しましたが、最初の方の話。統一戦線工作部ですが、孔子学院の話も出てきます。私がお世話になった山梨学院大学も設置をしました。熊先生という中国人の先生の尽力によるものだと思いますが、中国人留学生も増え、良いことだと思いますが、これらも、反中派の方々は長野聖火リレー騒動を引き合いに出しますが、まあねえ〜って感じですね。今時の中国人留学生は、どうでしょう?一人っ子政策で裕福にぬくぬくに育った子たちで、ああいう騒動が再び起きるでしょうか?私は無いと思います。いや、中国大使館もやらせないでしょうね。

 中国社会も、若者気質もあの頃から随分と変化してきていることと、まさに統一戦線工作部の情報、分析、判断などは当時とは違ってきていると思いますね。

 さて、話を今度は再び航空機の方へ。

 テロか?(左をクリックしてください。)

 私が駐在をしている頃の中国の航空会社は、これから大きく羽ばたこうという感じの時期でした。

 中国民航という、中国民用航空局が国際線を含む航空便の運行をしていましたが、各地の地方分局?(支局?)に分かれていたものを、分社化?民営化?しました。

 そして、機材も効率運用するために会社ごとにメーカーが違っていました。

 それ以前は、そのほとんどが旧ソ連製の、アントノフ24とかツポレフ154とかイリューシンとでそれはそれは命がけの搭乗でした。

 経済発展に伴い、また米国との様々な駆け引きなどにより、ボーイングと欧州のエアバスとの機材購入を積極的に行っていたわけですが、それも違っていたのですね〜。

 私がいた西安では、ボーイング737の機体の一部を製造していましたから、てっきり米国航空産業と蜜月で、これからの世界での役割を担っていくのだと思っていましたが、このCOMACの話を聞くと完全に世界制覇を狙っているのですね。と思いました。

 安全性になんとなく私自身はいまもって納得できませんが、似たような大陸的気質のもの同士で、基準等の了解がトランプ政権でなされたようですから、一気に市場への投入が加速するのでしょうね。