ブックオフで『小説の読み方 感想が語れる着眼点』を見つけて読み始めた。最近、小説を読む楽しみを発見できなくなってしまったので、芥川賞作家の平野啓一郎さんの視点に興味を持った。
平野さんは、作家の初期のものと晩年に書かれた作品では掘り下げ方や切り口が違うので、作家の変化の過程を巡るという読み方を勧めている。
また、話の展開の早い、遅いの違いについて、主語述語の表現方法にも着目している。小説には作家の個性がにじみ出ていることが良く理解できた。
最後に、「孤独」という言葉だ。単に一人でいることなのか、あるいは他人との関係をうまく築けないでいる状況を指すのかと平野さんが考察する。
自分の場合は、妻と出会ってから孤独を感じることがなくなり、彼女には本当に感謝している。
What if we had never met ?