蘇州軌道交通の旅(13) | 蘇州日記

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2015年4月から蘇州に単身赴任しています。蘇州での生活をブログに書いてる人が大勢いて、赴任前にとても参考になったので、真似することにしました。

今日は蘇州軌道交通1号線の東から12個目の駅「臨頓路」(リンドンルー)の紹介です。







この臨頓路から次の楽橋までの間が、蘇州古城の中心的な地域ということになります。

とにかく人が多い!車が多い!電動自転車が多い!

東环路を紹介した時に、「姑蘇区は園区に比べて電動自転車が多く、運転が粗い」と書きましたが、あの周辺ですらそのような感想を抱いた僕は全く甘かったです。

臨頓路周辺の電動自転車の多さと運転の粗さは、東环路周辺よりもずっとレベルが高いです。

僕は今回のブログを書く為に公共自転車でこの周囲を走ったのですが、自動車・電動自転車・自転車・歩行者がぐちゃぐちゃに入り乱れる中をかいくぐって進むのはとても疲れました。

しかも、この周囲には結構交通量があるにもかかわらず信号のない交差点があります。

例えば、この交差点。ここを渡るのに10分くらい待ちました!





この周囲にこんなにも人が多いのは、この辺りが繁華街と観光地が隣接した地域なので、地元の人と観光客が両方来ることと、蘇州古城を東西に横切る数少ない広い道路である干将東路と、南北に横切る数少ない広い道路である臨頓路(駅ではなく道路の名前)が交わっていることが理由なのだと思います。

つまりこの地域には、繁華街に行く地元の人と、観光地に行く観光客と、単にこの地域を通り抜けたい人の三者が集まるわけです。

ですので、この地域に土日に行くのはできるだけ避けるべきだと思います。

この取材は土日に行っているわけですが、二度と土日には行きたくありません。




取りあえず、蘇州古典園林の中でももっとも有名な部類に入る拙政園と獅子林を目指して、臨頓路を北上します。





詳しくは次回に書きますが、この辺りには蘇州最大の繁華街である観前街があります。





観前街というのは要するに商店街なのですが、この道だけでは商店を収容し切れず、周囲の他の道路にもたくさんの商店があります。

これらの周囲の道路にある商店群も含めて、この辺りの商店がたくさん地域を指して「観前街」と呼ぶことが多いようです。

ですから臨頓路にも広義の観前街を構成するたくさんの商店があります。

小さ目の店舗が中心ではありますが、长发商厦というショッピングセンターもあります。





商店が少しまばらになって来た頃に、「右に曲がると獅子林ですよ」という看板があります。





ありました。獅子林の入り口です。





しかし、土日は混んでいるので中に入るのは断念。またいずれ来たいと思います。



獅子林から更に北に行くと拙政園に着きました。





こちらもやはり入るのは断念。またいずれ。



ちなみに僕は自転車で獅子林・拙政園の前まで行きましたが、駅からは結構距離がありました。

自転車で行くのはあまりお勧めできません。

バスで行くか、車を雇って行くのがいいと思います。




一旦駅まで引き換えし、今度は駅の南に向かいます。

こちらには双塔という北宋時代に作られた2つの塔があります。





獅子林・拙政園とは違ってこちらはガラガラでしたので入ってみました。

この敷地内ですれ違ったのはわずかに5人。全員が欧米人でした。

どうやら中国人観光客には人気のない場所のようです。



こちらは蘇州公園。





以前紹介した中央公園と同様、森や池や広場や子供の遊び場なんかがあります。








広場では素人のど自慢大会みたいなのをやっていました。




公園としてのコンセプトは中央公園と同じなのですが、園区と姑蘇区ではやはり客層が違い、ちょっと騒がしかったです。



こちらは鳴門ラーメンというラーメン屋さん。





入っていないので感想は書けませんが、他の方のブログによると、店長が漫画「NARUTO」のファンだからそういう名前らしいです。鳴門巻きのことじゃないのね(笑)



ちなみに、夏の蘇州の気温は東京と同じくらいですが、湿度などの関係で体感温度は40度を超える日が多いです。

そんな中で臨頓路の周囲を帽子もかぶらずに自転車で走り回った僕は、熱中症になってしまったらしく、翌日に38.5度の熱を出してしまいました。

みなさん、気を付けましょう。


第12回・相門へ

第14回・楽橋へ

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