息子君 びっくりTOKYO住宅
日本に行くのが楽しみで楽しみで仕方がないとは何度も言っていたが ハーバード大学二年目の期末試験を終えてたった三日後の五月半ばからそそくさと 息子君は日本に旅立った。夏休みに東京大学にインターンとして行くにあたって 帝国大学 国立 赤門 等々 色々な東京大学のイメージから 私の中では息子君が三か月住むのは ”四畳半の畳のアパート”というイメージがしっかりと出来上がっていた。 畳の部屋なんて見てビックリするんだろうな? どんな顔して靴脱いで部屋に上がるんだろう?等々と勝手に想像していた。息子君が東京の部屋に到着した当日 はやる心を抑えながら 早速電話をしてみた。どう?疲れた?部屋には着いた? 部屋はどう?タタミ?タタミマットの部屋?などと次々と質問をした。そうすると 息子君は この部屋とんでもないよ!とのこと。えっ?想像を絶するくらいひどい部屋なんだ.....。と一瞬愕然としたが 気を取り直して 古い日本の家屋も住めばいい経験になるよー。と一生懸命励ましの言葉を言う私に 息子君は 慌てて そういう意味じゃないよ!とんでもないくらいゴージャスなんだよ!との事。 えっ?豪華なの???ゴーカ? なんで?うっかりしていた。受け入れ先は東京大学だけど あるハーバードの機関が送ってくれたのでお金の出どころはそこなのだ。毎日メイドさんが来てゴミすてだのタオルの入れ替えだの掃除までしてくれるマンション形式のホテルのような所に部屋をとってくれているのだ。私は子供が小さい時からシングルマザーで低所得者なので がっちりと節約ばかりして育ててきた。ハーバードはどこに行っても品があり豪華だがまさか海外に送った学生の住む所までメイド付きで豪華にしてくれるとは夢にも思っていなかった。本当のお金持ち達にはこれでもかと言う位 びっくりさせられる。ふとっぱらだ。息子君がハーバードに入学して間もない時に行ったファミリーウィークエンドの講演会で 下の教授がハーバードは次の時代を担う世界のリーダー達を育てるところだ。 そして 私達はその為に学生の意識を変えるプロなのだ。と言っていた事を思い出す。だから こういう所にまで手抜きをしないのだろうと思った。こんなに ちゃんとした大人の扱いを受けるのは息子君も初めての体験だろう。一回りも 二回りも成長して帰ってくるのではないかと思う。