先日アマゾンでまとめ買いした本の中
の一冊。
使える食育ネタが山盛りです。
著者は東京学芸大学を卒業後、中学校で教師として長年にわたり勤務。
現在はその経験を生かして研究発表、執筆、講演をしているようです。
さて、内容はというと・・・
子供の学力を向上させるためには、勉強時間を長くするだけでは効率が悪く、食事も向上させて行かないと上手くいかない、と作者は訴えます。
箇条書きに面白かった事をあげてみます。
●食品数が増えるほど体力がある
一週間に70種以上の食品を食べれば、ほぼ五大栄養素も偏りなく摂取できているので、発育・発達に支障はなく、体格や運動能力にも問題はない。
●食品数が多いほど走るスピードが速い
中学2年生の200メートル走と週間摂取食品数との関係がグラフになって載っています。
●食品数が多いほど記憶力が高まる
脳細胞を維持するのは十分な酸素と栄養です。面白いなと思ったのは脳細胞は多くの酸素を必要としますが、緊急のための予備酸素量はほとんどなく、10秒分くらいしかないそう。また脳を維持する栄養素であるブドウ糖もおおよそ40秒ぐらいで消費されます。よって必要な栄養素を食べ続けなければならないのです。
●学習成績は摂取食品数に比例
これもグラフになっています。
ひとつ気になった事。
著者は手抜き料理をする母親をとことん批判しています。
●手抜き弁当のために不登校になったF君
●修学旅行の朝、親は起きなかった
●親は文化活動で多忙、子どもは毎日店屋物!
●「学校給食だけが手作り料理」の悲惨
●母親の手抜き料理で暴走族となったK君の事例
等々。
特に最後の
母親の手抜き料理で暴走族となったK君の事例
これはチョット違うだろと思ったりもしますが。
非行に走る要因は他にもあってのことでしょう。
本の最後に
「一週間の摂取食品数の類別記入表」
なるものが付いています。
見開き2ページ。
これをコビーして、台所に貼っておくとよさそう。
与えた食品類を簡単にチェックしていけば良いだけ。
量はとりあえず気にしない。
とにかく少量でもあげればチェックが一つ。
2度摂取すればチェックが2つ。
簡単です。
一週間後にどれだけの品目を摂取したか、一目でわかります。
詳しくは本を読んでみて下さい。
廣瀬正義