『養生訓』 利薬の飲み方(巻七28) | 春月の『ちょこっと健康術』

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「利薬は、大服にして武火(ぶか)で早く煎じ、多く飲んですみやかに効果を得るとよい。そうしなければ、邪気を取り去ることができない。『局方』に、「補薬は水を多くして煎じ、熟服して効をとる」とある。」


昨日の「補湯の飲み方」 に対して、利薬の飲み方です。武火とは強火のこと。弱火は文火というんでしたね。「薬の煎じ方と飲み方」 にも、補薬・利薬それぞれのつくり方が載っていました。


使う薬の量については「補薬の分量」「利薬の分量」 、補薬と利薬についての説明は「補薬について」 に書いてますのでご参考に。


『局方』とは、「医学生の読むべき書」 にリストされていた『和剤局方証類』でしょう。 これは宋の恵民局(政府が運営する薬局)で用いられていた国定の処方集で、世界で最初の薬局方と言われています。安中散(あんちゅうさん)、香蘇散(こうそさん)、平胃散(へいいさん)、四物湯(しもつとう)などは、ここから来ています。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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