『養生訓』 養生の四寡(巻二54) | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「思いを少なくして神を養い、欲を少なくして精を養い、飲食を少なくして胃を養い、言葉を少なくして気を養うべきだ。これは養生の四寡というものである。」


「養生の四大要」「養生の四要」 に対する四寡ということで、少なくすべき四つものをリストされています。


神(しん)は神気ともいい、精神活動全体を指し、それを統合するのは心の役目。「養生術の第一は心気を養うこと」 ですから、そのために心は平安にしておくのがよく、「思い」に代表される七情の動きを強くしすぎないことが大事だと、「七情と養生」 にもありました。


精(せい)は精気ともいい、丹田に収められている元気のもとです。胃は「胃の気と生気」 の観点からも大事。そして、気はすべての根源です。したがって、「養生を害するもの」 はさけなさいということですね。


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


次→ 摂生の七養(巻二55)


春月の『ちょこっと健康術』-ツタ