初めてのロンドン その3:ミュージアム編
改めまして、初ロンドンで掲げた目標はこちら。ロンドンらしいところへそれぞれひとつだけ厳選して訪ねる!1. ミュージアム2. アフタヌーンティー3. ミュージカル4. マーケット (その2編)5. フィッシュ&チップス (その1編)6. パブでビール (その2編)2日目お昼までに、4,5,6は実現できたので、午後は難関の1に挑戦することに。なぜ難関かというと、有名なミュージアムが多い中、どれを選ぶかということ。絵画は南仏でもたくさん観てきたので割愛。それ以外で、、、とあれこれ迷った結果、ヴィクトリア&アルバート博物館に決定!理由は、テキスタイル、セラミック、ガラス、家具など好きなジャンルが揃っているのと、日本コーナーも充実していると聞いて。フラワーマーケットを堪能したコロンビアストリートからはバスをいくつか乗り継いで。ずいぶんと移動するので、観光バスみたいで楽しかった。ヴィクトリア&アルバート博物館は、閑静でおしゃれなケンジントン&チェルシー区。途中でバスを降り、ハロッズなんかにも寄ったりして散歩しながら向かいました。ガイドブックによると、ヴィクトリア女王の夫アルバート公が尽力して、1851年ロンドン万博の収益をもとに開館されたとのこと。アルバートは、ヴィクトリアのドイツ人のいとこで、ヴィクトリアが18才の時に結婚。彼が亡くなると生涯喪服を着ていたんだって。2人の関係を物語ってますね。到着!地下のクリスチャン・ディオール展とマリー・クワント展は有料だが、それ以外はすべて無料。そもそもディオールは人気ありすぎて入場制限中だった。まず入った感想は、「百科事典」の中に入ったみたいーー!あまりに広いので、あたりをつけて回らなければ。まずは、グランドレベルの中国、日本、朝鮮のそれぞれをざっくり。各国のお宝をこんなに収集してるんだ!という驚きと、新しいものまで網羅してるんだ!という驚きも。例えば、日本コーナー。着物、刀、茶道具などなどお宝満載なのだが、奥に行くと、浮世絵をモチーフにした西武鉄道の迷惑防止ポスターがしかも、浮世絵と対で見れるように展示してある。メイド、キティ家電、INFOBARまで。昭和〜平成はポップカルチャーがお宝ということかしら。中国館にもポップなパンダがいたよいちばん楽しみにしてたセラミック・ギャラリー(2万6000点以上だって!!)。まずは、古今東西の陶磁器が国は混ざった状態で年代順に展示されていた。縄文土器もどーん。日本は世界の中でも特に早くから焼物文化が発達してたことが分かる。バーナード・リーチと日本の民芸運動を説明したコーナーも。ルーシー・リーの工房が再現された場所もあったり。国ごとに並んだエリアもあり、日本の作品もあまたありました。自国のものが綺麗に並べられていると嬉しいものですね。ヨーロッパと比べると、中国、朝鮮含め、やはりアジアの陶磁器は面白いです。家具ギャラリーには、言わずもがな名作家具がずらり。でも陶磁器やガラスに比べると世界のものは数が少ないかな(約200点らしい)。もちろん、英国家具コーナーは充実してました。家具ギャラリーの一角に置かれていたベンチ。いろんな背もたれ&脚が一体になってて面白い^ ^これ、座って良いのよ。休憩用ってことだろうけど、いちいち凝ってますね。ガラス・ギャラリーは、階段の手摺までガラス。ほかにも、世界の建築物模型、バルコニーの柵的な鉄製品一覧などが面白かった。ミュージアムショップも充実してたなぁ。ある階段の踊り場より。金管楽器がペチャンコにされて宙に浮いてる歩き疲れたので、評判のカフェへ。えーー!これがミュージアムカフェ!?天井も柱も立派過ぎる!!!あまりの豪華なお部屋に声が出てしまいました。ウィリアム・モリスがデザインしたという全面彼の壁紙のお部屋も♡夕食の約束が近づいていたので、時間切れに。まったく見れなかったが、ジュエリー、写真なども充実しているみたい。また新しいエリア(食に関するものらしい)が近々オープンする予定らしく、機会があったらぜひまた来たいです。学生とか、建築やデザインの専門家とかは、ここに来れば世界の文化と歴史が知れて、とても役に立つと思う。今回この一館に絞ったが、博物館の概念がすっかり変わってしまった。権力と財力が無ければここまでの収集はできないので、この規模もしくはそれ以上のミュージアムがロンドン中にあるというのがびっくりほぼ無料なのもすごい。恐るべし、大英帝国。19世紀の黄金時代はすざましいものだったと想像できるが、今でもこういうミュージアムが維持されているのがすごいなぁ、しかもただ古いまま残ってるのではなく、新しい展示が増えて発展しているなんて!民度の高さゆえんか。もちろん、階級社会は残っているんだろうけど。