友情とは
友情は、ふたりの人間が長い時間をかけてぶつかりあったり、よろこびやかなしみを分かちあったり、たがいに変化しながら、育て続けるものです。
友だちをつくる方法
友だちをつくる最善の方法は、勇気を持つことです。
オンラインサロンに、男の子が入ってきました。
彼は、あっという間に周りの子と仲良くなり、たった一週間で男女の友達にかこまれていて、とても楽しそうでした。
私は、その姿を見て、「すばらしい」と思う気持ちと、みんなと彼とでどこがちがうのだろう、と不思議な気持ちを抱きました。
そんなある日、その男の子から、声をかけられました。
私は彼に、どうしたら上手くコミュニケーションが取れるのかを相談しました。
その時の彼の一言が、私を前向きな気持ちにさせてくれました。
それは、「勇気を持たなきゃ友達はできないよ」です。
私は、この言葉を聞いて、オンラインサロンで同じ悩みを抱えているメンバーに共有し、私自身もまた新たに「たくさんの友達をつくろうという気持ちがわいてきました。
そしてその日から、一人一人に声をかけ、オンラインサロンの全員と仲良くなることができました。
勇気を持って話しかけたことで、はじめは分からなかったメンバーの話も、紹介者の人に教えてもらったり、専門家に相談をしてもらったりして、理解することができました。
この経験は今でも、様々な場面で活かされています。
みなさんは、大切にしているものに対しては一生懸命手入れをし、注意の目を光らせます。
ですが、友情という特別のさずかりものに対しては、気をつけるのを怠ることが多いのではないでしょうか。
少しでも大切に思うなら、この特別のきずながいつまでも強く、またさらに成長するようにもっと努力したいものです。
これほど大きな褒賞が戻ってくるものなど、人生にそうありふれているものはありません。
生涯の友としてのきずな
私にも、ふたりで大切に育んできた友情があります。
いろいろな事情で、長い間会えないこともありました。
ですが、そのようなことで友情が冷めることはありませんでした。
友情はふくらみ続けました。
ふりかえってみると、私たちはいろいろな経験をしました。
おたがいに変わりました。
そして、生涯の友としてのきずなを強めていきました。
私は至らない人間として、ありのままの自分を見せることができたし、相手もありのままの自分を見せてくれます。
ふたりの間では、失敗は許されました。
失敗したり挫折したときには、それに立ちむかう力を与え合いました。
私たちふたりは、いつでも寄りかかれる相手がいること、その人はいつでも救いの手をさしのべてくれること、そして、もう一度やり直す勇気を与えてくれることを、認めあっていました。
おたがいを映す鏡
私たちは、自分の考えや思い、思いつき、計画、夢などについて、心から語り合いました。
意見が対立すると、そのときこそほかのものでは得られない友情の本当のよさを知りました。
私たちは、おたがいを映す鏡となりました。
別の角度から、相手の個性をうつしだしたのです。
そうした友情をながいあいだあたため続けるには、それぞれがいろいろな試練をのりこえて、ものすごい努力をしなければなりませんでした。
苦難にあってはじめて、真の友を知ることができました。
私が生きていくうえで、あれほどまでに力になってくれたもの。
事実、私たちは愛する人を失うことはないです。
彼らは、私たちの心のなかで永遠の命を得ているのです。
彼らは、私たちの心のなかに生き続けているのです。
私たちが行動し、考え、決断する場にいっしょにいるのです。
何年もかけて友情を育ててきたからこそ、心は豊かなのです。
そうやって友情を育ててきたからこそ、現在そしてこれからも、人とのかかわりあいを、より豊かにすることができるのです。
コミュニケーションの第一歩は、勇気を持つことが大切です。
自分から話しかけられず、友達ができないで悩む人もいるでしょう。
他者との間に壁をつくったりせず、みなさんがどうしていきたいのかを考え、勇気を持って行動に移すことを、心がけていきたいですね。