相手と関係を持つときは、Win-Winでなければなりません。

 

 

 

 

ですが、初めからWin-Winの関係を目指せる相手ばかりではないこともあるでしょう。

 

 

 

 

相手のWINを引き出すために、いちばん簡単な方法は

 

 

 
質問することです。
 
 
 
 
大企業に勤めているSさんは、ビジネスでは、聞かないと不都合を招いてしまうこともあることを、体験しました。
 
 
 
 
「この書類を、明日までにまとめてください」とSさんに上司から指示が来ました。
 
 
 
 
 
Sさんは自己判断で進めてしまい、上司が思っていたのとは違う形で書類ができてしまいました。
 
 
 
 
 
一からやり直しになり、「聞いてくれればいいのに」と上司にいわれる始末でした。
 
 
 
 
 
Sさんが気が利かない人だと思われてしまったら、残念なことです。
 
 
 
 
 
 
 
Win-Winの関係を目指すには、相手のWinのためにできることを考える思いやりと、みなさんのWinのための要求を相手に伝える勇気の二つが必要です。
 
 
 
相手への思いやりを持つには、相手のことを考える余裕を持つために、みなさんのことはみなさんでできる、自立・自律が必要になります。
 
 
 
そして相手に要求を伝える勇気を持つためには、相手から応援されるに足る人物でなければなりません。
 
 
 
どちらも日々、みなさんを高める努力が不可欠です。
 
 
 
 
さらに、思いやりと勇気のバランスをとることが一番大切なのですが、これはとても難しいです。
 
 
 
これはコミュニケーションの経験を積むことで身につくものでしょう。
 
 
 

 

質問するときは、相手の立場で考えて質問する

 

 

 

 
Sさんの場合には、なにを求めているのでしょうか?
 
 
 
自分が上司だったらどうでしょうか?
 
 
 
どういう書類がほしいでしょうか?、を考えて質問するということです。
 
 
 
「何枚程度に?」「明日のいつまでに?」「書体や体裁は?」といったことは、最低限質問して進めたほうがいいですよね。
 
 
 
またあるとき、Sさんは午後いちばんに会議がありました。
 
 
 
 
「会議の準備をお願いします」と指示が来て、「何名の会議か?」「必要な資料のコピーの部数は?」「来客はあるか?」「会議の時間はどれくらいか?」など、あらかじめ質問しておきました。
 
 
 
すると、失敗を防げますし、相手の期待しているWINの満足度よりももっとパーフェクトに近いものにできました。
 
 
 
 

 
 

 

 

質問力を鍛えるためには、質問する習慣をつけること

 

 

 
 
たくさん質問していると、こういうふうに聞くと聞き出しやすいというコツがわかってきます。
 
 
 
「書類をまとめて」と言われて「お急ぎですか?」と返します。
 
 
 
イエス・ノークエスチョン形式の質問からはじめると、どんな相手でも答えやすいですね。
 
 
 
それから、「何時までに必要ですか?」「何枚にまとめますか?」と、オープンクエスチョンをしていきます。
 
 
 
先にイエス・ノーで質問に応える姿勢ができているので、なめらかにいきます。