彼氏とうまくいかない、仕事で失敗した、友達の何げないひと言などがきっかけとなって、気付いたらネガティブになってしまいます。
「前向きになりたい」「ポジティブな気持ちに戻りたい」と思っても、どうしたらいいかなかなかわからないものです。
相手に本領発揮させる言葉は、『前向きな心の状態を作り、成功のイメージを描いてもらうこと』を目的としています。
ここで大切なのは、その言葉を聞いたときに
・相手の心が前向きになるのでしょうか
・相手が成功のイメージを描けるでしょうか
ということです。
前向きとは、ネガティブを受け入れる心や気持ち、姿勢のことです。
ネガティブな感情は、だれにでもあるものです。
ですが、多くの方にとって「ネガティブ=悪いこと」のような思い込みがあります。
そう考えている人はネガティブな気持ちが出てくるとそれを否定してしまい、どんどん落ち込んでいきます。
ネガティブな感情は、決して悪いものではありません。
ネガティブを前向きに変えるには、まず自分のネガティブな感情をそのまま受け入れることから始まります。
たとえば
「ミスした奴はすぐに交代させるからな!」
といわれたらどうでしょう。
交代させられるというプレッシャーを感じる精神状態になると共に、頭では『ミス』をしているシーンや過去にミスをて怒られているシーンを、イメージしてしまうのではないでしょうか。
「愉しみながら、練習したことを出し切ってこい!」ならどうでしょう。
楽しむというワクワクとした心の状態をつくり、練習したことを出し切っているイメージが、描けると思うのです。
このように言葉は心を前向きにし、ポジティブなイメージを描かせることも、心を後ろ向きにしネガティブなイメージを描かせることも、どちらもできます。
では、どちらの方が相手は実力発揮できるでしょうか。
持っている力を出し切れるのは、どちらの言葉を聞いた時でしょう。
当然、前向きな心でポジティブなイメージを描いている時ですよね。
ある人がとても大事な話を相手に伝えようとしたとします。
その人は自分ではわかりやすく話したつもりでしたが、相手からは「なにを言っているのかわからない」といわれてしまいました。
それに対し、別の人が同じ話を同じ相手にしたところ、今度は「とてもわかりやすかった」といわれたとします。
この差は、なにだったのでしょうか。
わかりやすかった人の話し方は、聞き手がその話を聞いているうちに、頭の中にその映像が自然に浮かんでくるようなものだったのです。
映像とはイメージです。
イメージは、わかりやすいのです。
しかも、相手の印象にも強く残ります。
だから、みなさんは自分の言葉が
・相手の心を前向きにさせているのでしょうか
・相手が成功のイメージを描けているのでしょうか
・本領発揮させることに繋がっているのでしょうか
ということに気を配りたいのです。
その言葉を聞いたら、相手の心はどのように動くのでしょうか。
相手はどのようなイメージを描くのでしょうか。
発する前に一度考えてみてはいかがでしょうか。