初めての出光美術館。
2010年のエリザベートに始まりミュージカル観劇にはまって十年ちょっと、同じ建物内の劇場には毎年それなりの回数通っているというのに、美術館は初めての入館でした。
すんごい展示いっぱいでした。
入ってすぐに、若冲のあのマス目手法の、大作の動物画『鳥獣花木図屏風』
みんな大好き伊藤若冲。いや、ほんと、絵の前に立つと音楽が聞こえてくる心地なんですね。
厚みのある、音色のバラエティに富んだ、歓喜に満ちた…交響曲?
とか、ライオンキングのテーマ?
百聞は一見にしかず、実物を見ることが出来て本当に良かったです。
第一章はほかに
仙厓、鈴木其一、酒井抱一などの動物、植物図。
江戸時代の日本画ってこんなに生き生きとした描写があったんだ!と驚嘆しながら見たことでした。
第二章は風景、花鳥などなど、自然がテーマの展示。
与謝蕪村って、あんなに大きい作品(166センチ✕378センチ)も描いてるんですね。
一枚や二枚じゃない模様。
ばんばん描いてばんばん売って…いたんでしょうか?
本業は俳句じゃなかったのか…?ほんとびっくりしました。
他に、池大雅、田能村竹田、浦上玉堂、谷文晁など。
第三章のテーマは調和の美
…なんですけども、鎌倉時代の地獄図、いや、なんか懐かかったです。
実家の菩提寺にも、地獄の、恐ろしげな閻魔様とかの小ぶりの像とかあったのを思い出しました。
私の子供の頃は普通に飾ってあったのが、平成と重なるぐらいの間か一旦仕舞われてたんです。でも私と同年代のご住職に代替わりして、また飾るようになりました。宗教的な何かを檀家の人々に促すというよりは、文化財として鑑賞しないともったいない、みたいな動機からかと思います。
地獄のイメージってどういう風に発展してきたものなのか、いろいろ想像すると本当に興味深いと思います。
からの
平安時代の書も豊富に展示されていました。
伝紀貫之とか、聖武天皇とか小野道風とかとか。
伝藤原公任とかって、町田くんの顔がぱあっとと浮かんで一生懸命見ちゃいましたね。
西行物語絵巻とか、俵屋宗達ってこういう仕事もしてたんだ〜、とか。
あとは見れて良かったのが伴大納言絵巻。
会期も終わり近くだったからか、結構に混雑していました。
ビルが建て替えられる前に、訪れることが出来て、本当に良かったです。
っていうか、もっと何回も行って所蔵品、繰り返し見れば良かったと思いました。
休憩所は皇居側に大きく窓がとってあり、大変眺めがよく、いつまでも座って居たい感じでした。
入場は出来ないんですけども、設えのしてある茶室の展示があって、個々のお道具の銘の書かれた掲示があるのも面白かったです。
かぼちゃみたいな形の蒔絵?の容れ物?