STRATEGIC ENCHANTMENT -2ページ目

ポール・アダムス著「Grouped」 ~大きなうねりをつくるのは小集団

もともとGoogleのUEXデザイナーであり、現在はFacebookに在籍されているポール・アダムス氏の著書。
個人的にもかなり興味のあるテーマを扱っていて、非常に勉強になった。

「既存のビジネスはコンテンツを中心として設計されてきた」
「今後は”親密度の高い人間同士”(Human Interaction)を中心に設計すべき時だ」

(人間関係の濃淡はあるにせよ)
電話する時も、会話する時も、議論する時も、そもそも全部”人”が中心。
その人同士のインタラクティブを活性化させるのがコンテンツ。
そう捉え直すと、WEBサイトの構築であるとか、新サービスの開発であるとか、
色々な場面で自分たちのビジネスの可能性が拡がってくる。

普段、コミュニケーションプラニングをしている際、社内でなんとなくソーシャルと言った時、
「いいねボタンやコンテンツをシェアしてもらえばいいんじゃないの?」
と考える人もいると思うが、これは短絡的であり、表層的すぎる。
むしろ、その背後にある
”そのことによってなぜ人間同士の交流がアクティベートされるのか?”
”その結果、どのようなメトリクスで管理していくべきか?”
等についての説明こそが大切。

この視点が欠落していると、キャンペーンにせよ、新サービス開発にせよ、
すぐに飽きられてしまい、世の中から消えることになる。

ここに、間違いなくソーシャルビジネスの真髄が書かれている。


Grouped: How small groups of friends are the ke.../Paul Adams

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インサイトの行き着く先とゲームメカニクス

このGWの3日間、
ゲーミフィケーションとゲームメカニクス、ゲームニクスについて
徹底的に学んでみた。

3日間で読んだ本は以下の通りなのだが、
これまで数年間マーケティング・コミュニケーションの仕事に関わって来て、
「それってインサイト突いてるね~」「このユーザーのインサイトって何?」
的な話を沢山聞いてきた。

インサイトをユーザー側から抽出することもあるし、あるいは、
ユーザーと商品・サービスとの架け橋をうまくつなぐ部分から考案することもあるし、
または世の中や社会とユーザーとの関係性から考えることもあるし、
要するに、「●●と言えばユーザーは動く/意識変容、態度変容する」といったポイントを
突けるか否かが良いインサイト、悪いインサイトの境目であると自分なりに理解している。

インサイトの抽出・定義は、いわゆるアカウント・プランニングの真骨頂だとも思うが、
突き詰めていくと、(全部でないにせよ)良いインサイトは、真に
”ゲーム心理/ゲームメカニクス”を含んでいる気がしてきた。

いや、むしろ、人ってゲーム要素を含んでいないと
キャンペーンやコンテンツ等に反応しにくい生き物とさえ思えてきた。
カンヌ等で、良いキャンペーンと言われているものには、
ほとんどの場合、広義・狭義のゲーム要素が入っているのは気のせいか…
人を動かすテクニックみたいなものが、ゲームには多く含まれているだけなのかもしれないが…

最近のお気に入りでもあるNike+ FuelBandもしかり。
当初はデータに支配されるのにちょっと不安だったが、
最近では、常に手首につけていないと逆に不安になる程大好きだ。
ひとえに、Nike+のゲーミフィケーション(キャラクター等)が心地良いからだとも思う。

閑話休題。
アインシュタインはチェス好きで有名で、「ゲームは究極の研究形態」と言わしめた程だが、
そもそもゲームって、紀元前からサイコロがあるように、相当古い文化であり、
古来より、現実世界や人の心理・心情を豊富に含む対象分野だと考えられてきた。

チェスにせよ、スポーツにせよ、仕事にせよ、恋愛、人付き合いなど何にせよ、
ゲームには対戦相手が少なからず必要であり、それゆえ、
人の心理を考えないと成立しない分野でもある。

それゆえ、奥深い。

スーパーマリオにせよ、良いゲームには人の心理を鷲掴みするパワーがあるし、
現実世界をより豊かにできるポテンシャルがある。

ゲーム研究の第一人者ジェーン・マクゴニガル氏は、
「現実世界はつまらない。ゲームは、現実を修復するチカラがある」
と指摘しているように、ゲームにはARG(代替現実ゲーム)含め、
まだまだ現実世界を良くしたり、人の意識を変容したりできる可能性があると思う。

ゲームによる意識変容、態度変容をもってすれば、
僕たちがまだ見ぬビジネスの境地がどうやら開けそうだな。

相当楽しみだ。



ゲーミフィケーション―<ゲーム>がビジネスを変える/井上 明人

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ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足/深田 浩嗣

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ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク/深田 浩嗣

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ゲームニクスとは何か―日本発、世界基準のものづくり法則 (幻冬舎新書)/サイトウ アキヒロ

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理想は実行・実践でしか叶わない ~サムスン式 仕事の流儀

だいぶ前に読んだ本。自戒の意味も込めて、本当に感激した。

ここに書かれていることを実践することを忘れてはいけない。

未来の不確実性を制するのは、日々の行動管理であり、行動様式。


ここで、尊敬するマザーテレサの言葉。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。


本当に刺さる。

理想を掲げているだけでもダメ。
現状に不安を持った時、未来への道筋を描けた時、
現状を打破できる行動力があるかどうか。
それが一番大切。

自分を律して、信じた道を突っ切れば、
運命は必ず歩み寄ってくると信じて、
諸々実行に移したい。



サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる/ムン・ヒョンジン

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必読!『アトリビューション~広告効果の考え方を根底から覆す新手法』

個人的には色んな業務で徐々に求められつつあるアトリビューション分析、モデル、マネジメント。

ついに出た、待望の書!

昨年のアトリビューションナイト@渋谷での議論はじめ、
様々なトピックを網羅的に分かりやすく書かれているので、
一気にアトリビューションに親近感を覚えられる。

ユーザーの行動体験を再現性高く、精度よく抽出できる技術が登場したからでしょうか、
そもそもアトリビューションの議論なくして仕事していた自分が不思議で仕方ない。
正直、自分が恥ずかしい…

今後、かなりの確率で、スマートTVの時代になって、
オフライン行動とも連動して、本源的な”ホリスティック”な視点で
マーケティングが語られるようになると、広告会社は確実に変わらないといけないな、と。
いや、今から思考やプラニング手法を変えないと生き残れないな。

「マス広告投資●●億円に対して、この商品は一体何個売れて弊社の収益にどの程度貢献するのか?」

今では数理的には”推測は可能”だが、こうした質問に対して、
スパっと答えられて、コンバージョンへの説明力を鍛えておかないと、にっちもさっちもいかない。

この本、間違いなく、バイブルだ。


アトリビューション 広告効果の考え方を根底から覆す新手法/田中 弦

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SXSW Interactive 2012 - Review #1

アメリカ オースティンにて、今年3月8日~13日まで開催されたSXSW Interactive。
本当に運良く今年も参加することが出来た。

デジタルやテクノロジー界隈を中心として、最先端のディスカッションが展開。
今年のセッショントレンドとしては、Entrepreneurshipを基盤としつつも、

①BigData
②SoLoMo(Social, Local, Mobile)。とくに、Pinterestのような"Dioscovery Industry"
③UEX(ユーザーエクスペリエンス)、Humanityの重要性


が目立っていたかと思う。

とくに、PinterestのCEOが登壇して説いていたことが印象的だった。
彼は幼い頃から「収集癖」を持っており、
Google在籍中からその癖をビジネスに変換できないか、と目論んでいたという。
収集癖は、ある一定の人が持つ癖であり、”なんとも抵抗しがたい心理”であり、
それは人々やユーザーに態度変容、行動変容を促し、スケールするという読みだったという。
ビックリマンシールしかり、集めたくなる瞬間って誰しもが持っている。確かに自分もそうだ。

つまり、Pinterestなどスタートアップが究極的に目論んでいるのは、"Change hunman behavior"
これを伴わない新ビジネスやアプリは、本質的にはすぐに廃れていくし、生む価値もない。

SXSWでは、色んな新サービスが発表されていたが、疑問を抱かざるを得ないサービスも中にはあった。
去年もSXSWの備忘録として書いたことは、今年も息づいていた。

※当時のエントリー。
http://ameblo.jp/haruchang21/archive1-201103.html

テクノロジーとアートの間の微妙なバランス感。

つまるところ、新しいアイデアの源泉は、人間観察、日々の行動観察がほとんど。
中にはテクノロジー駆動型でサービスを開発しているところもあるが、
極めて人間的で、血が通い、日々接したく成る相棒のようなサービスこそが、人々の行動変容を促す。
現地で、Nike+ FuelBandを運良く買えたが、これも同じ思想だと思う。

また、ビッグデータ関連のセッションが数多くあったが、
吸い上げる仕組みや分析・解析するツールも当然大事といえば大事。
但し、ユーザーからすると、”気持よく自分のデータを吸い上げられるUEX”があれば
もっとそのサービスや、そのデータそのものへの参加納得度が高くなる。


人間と機械が共存する社会。
ターミネーターの世界観を引き合いに出すスピーカーもいたが、
想像力を膨らまして日々の業務を行うためのインスピレーションを数多くくれたSXSW。

来年も参加したいもんだ。


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※SXSWで売られていた本。備忘録。


What Matters Now: How to Win in a World of Rele.../Gary Hamel

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Great by Choice: Uncertainty, Chaos, and Luck--.../Jim Collins

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The Third Screen: Marketing to Your Customers i.../Chuck Martin

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Screen Future Paperback/Brian David Johnson

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