経緯その8~リビングで足湯 | すい臓がん〜家族のブログ

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母親を2015年7月に亡くした息子のブログ。
すい臓がんになった人と、その家族に向けて書いていきます。

2015年2月下旬
 
母親が余命一ヶ月の宣告を受けてから、二ヶ月以上が経ちました。
この頃、足のむくみや腹水に加えて、 少し吐き気が出てくるようになりました。
 
抗がん剤の副作用かな?
 
吐くほどではないみたいですが、食欲があまりありません。
 
 
新鮮なイカやタコが食べやすいみたいで、 実家へ行くたびに買って行きます。
刺身系の食事なら、少し多めに食べてくれます。
 
アルブミンを増やす為にも、 もっと色々食べなくてはいけないのだけれど。。。
無理に食べて戻してしまうよりは、 食べられるものをもっと探そう。
 
時間があればスーパーへ行き、何時間も掛けて一周して
食べられそうなものを探しています。
ほとんどがダメでしたが、 たまにイカ刺しやタコ刺しのような当たりがありました。
 
・全粒粉のパスタ
→食感がパサついてしまいダメ。
 
・ノンカフェインコーヒー
→もともとコーヒー好きだった母親。 カフェインが苦く感じてしまう為ノンカフェインを試してみました が、コーヒーとして物足らない感じがしてダメ。
 
・ほうじ茶入りのあんぱん
→香ばしいほうじ茶が入っていることにより、少し食べられた。 今度、ほうじ茶プリンでも作ってみようかな? たんぱく質の補給にもなる。
 
 
こんな感じで、 色々試して食べられるメニューを増やしていきました。
 
 
 
 
 
相変わらず微熱が続いていますが、手足は冷えるみたいです。
 
そこで、 リビングでもできるような足湯用のバケツをホームセンターで購入 しました。
千円くらいです。
 
 
お腹が苦しくて、 なかなかゆっくり湯船に浸かることができないので、
手軽に温まる足湯は好評でした。
 
最初はぬるま湯をバケツに入れ、数分して温まってきたら
一度足を出してもらい、沸騰した湯を少しずついれます。
 
適温になったらまた足を入れて、 また冷めてきたら差し湯の繰り返しです。
 
普通のバケツでも足湯はできますが、 足湯用のバケツの方がリラックスできるみたいです。
これは買って良かったと思いました。
 
 
 
そんな日常を送っていましたが、 ある日緊急入院することになってしまいました。
理由は肺炎。
 
 
抗がん剤の効果を確認するためにCTを撮ったのですが、
原発であるすい臓の腫瘍は少し縮小。
転移の肝臓は横ばい。
それよりも、肺に影が見えるので検査した所。。。
 
 
 
おそらく、抗がん剤であるジェムザールの副作用でした。
 
 
微熱に加え、少し咳をしていたので心配はしていたのですが。
これが、二度目の入院となりました。
 
 
肺炎の症状としてはそこまで辛くなさそうでしたが。
入院して色々な点滴を受けたのが原因?
今まで以上にお腹がパンパンになるくらい腹水がたまってしまいま した。
 
利尿剤等の薬では追いつかないくらい、水分が体内へ。
少し動くのも苦しそうです。
トイレに行くのも、車椅子が手放せません。
 
肺炎はとっても怖いですが、 この腹水も同じくらい僕には恐怖に感じていました。
なんとかならないものかな。。。
見ていられないくらい苦しそう。
 
 
今まで履いていたユニクロのズボンがきつくなってしまったので、
妊婦さん用のズボンを買ってもって行きました。
これなら余裕で入ります。
 
妊婦さんがお腹が大きいとき、 抱き枕を抱えていると楽だと聞いたので
抱き枕も購入。
 
こちらは腹水にはあまり意味がなかったようで、 一日で持って帰りました。
 
 
せっかく台所に立てるようになるまで回復したのに、
急に今までで一番苦しそうな状態となってしまいました。
もう、ジェムザールの抗がん剤は使うことができません。
 
生きる希望の道が一つ、絶たれてしまった瞬間でもありました。
 
 
 
 

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