感覚が開いた | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

僕のレッスンは一応の時間の枠は決めてますが、自分に次に予定が無く生徒にも集中力、体力、時間に余裕が有れば時間では切りません。忙しい時は1時間半迄。これも、初心者など保たない場合は短くしますし場合に因ってはずっと短い時間で回数を増やしたりします。その辺りはホームページのレッスンの所に。。

最近のレッスン。
もう何年かいらしてる社会人の方です。もともと柔らかな音のイメージを持ってらっしゃる。ただ、毎日吹ける状況では無いですし、どうしても吹く事に一生懸命になり吹き過ぎてしまうし、真面目な方なので色んな方のアドバイスや指示を全て受け入れようとされ居る様にずっと感じてました。

先ずマイペースを大事にして下さい。
人のアドバイスは無視して良いです・笑
指揮者のアドバイスも言葉の通りに取らないで下さい~その方が何をイメージしてその言葉を発しているか想像して下さい。他にも言葉は使いましたが、最後に客席で自分が聴きたいと思う演奏、音を目標にして下さい。それ以上にはなれません。もし、それ以上に上手くなりたかったら自分の感性、イメージを拡げる事が必要です。自分以下でも以上でもなく自分その物が出せる事が先ず一番大事だと思います。

基礎練習のレッスンでは凄く良い音をしてます。特にこの何ヶ月かは本当に良いサウンドがする。

でも、エチュードや合奏の曲になると音符に追れて別人の様に感じました。
大抵の場合、皆さんが同じです。楽譜を「読む」訓練て不可欠です。それはまた別に触れましょう。

ある曲でどうしても「音の形」を意識した良く耳にする吹き方に。先ず時間を感じる事をやり次に音のフレーズと言葉の事に触れて。

最後に、準備迄はしっかりやって吹き始めたらどうなっても良いのでとにかく聴く事だけに集中して下さいと。

この日はスパンと感覚が開きました。その途端、音やフレーズが別人の様に空気を鳴らし始めた。
これは身体の何処をどう使うとか息をどうとか言う事を考えて居たら開かない感覚だと思います。
開くと身体が必要な事をやってくれる~勿論、体調、メンタル全てに不具合が無ければです。

初めて感覚が全開になった。一度開けられた物は次も掴み易い。ただ、遠慮したり自信を持てなかったりするとつい「奏法」「身体の使い方」「息の使い方」…… 方法に意識の殆どを向けて行ってしまい音を聴く、音楽を感じる、見る、触る、そんな感覚は閉じて行ってしまう。方法やアプローチは確かに大事なのだけど「聴く」って感覚が開いてなければ殆ど役に立たない。方法は最後は自然に身体が行う様に成れないと~これは最初からそう出来たらその方が良いとも思います。

僕はそう考えます。
いや、この数年やっとそこに行き着きました。
レッスンのアプローチががらっと変わった。
そして自分がアドバイスを受けるときも感覚にそのまま入ってくる。
対処療法では駄目だなって。根本が変化すれば後はついてくる。


その「聴く」って大きな感覚の中に小さな「聴く」が幾つも含まれてるし、経験年数が長い程余分なフィルターも出来ているので素直に聴く事が難しい。出てる音をそのまま感じられたら。これは自分の課題でもある。

そんな事を沢山話して吹いてもらって、自分も吹いていたら2,3時間はあっという間。
長ければ良いって物では無いのは判ってるんですけど。。
21時からはじめたら?笑
そこから食事して目一杯起きた感覚を静かにクールダウンしたら外が明るい事も有るって言う都合の良い言い訳・笑 だから、コンサートの忙しい合間とかシビアな本番前にはレッスンを入れません・笑


別に自分が凄い事を見つけたとも他を否定するつもりも有りません。
ただ、少しでも共感をする方が居たらその少しが役に立つ事も有る。