おはようございます
Haruです
後輩に説得されかける先輩 退職するのか?しないのか❸
前回の記事はこちらです
⬇
後輩三田さんに
退職することを伝えると
号泣されてしまった話の続きです
私は翌日朝
クールビューティー明星さんに
周りに聞こえないよう小声で声を掛けた
「今日仕事終わってから時間ありますか?
ちょっと話があるの」
「いいですよー」
クールビューティー明星さんは
この名の通り
いつもクールな美人さん
一定の距離を持っているタイプ
これ以上は踏み込まないし
踏み込まないでねっていう印象
なので多少は引き留められても
「そうですかー
残念ですが、仕方がないですね」
という感じになるだろうと思っていた
駐車場で待つ私に
「話ってなんですか?
すっごい今日1日ドキドキしてたんですけどっ」
って笑顔で近づく彼女に
私は二度目の言葉を伝えた
「私ね、退職しようと思っているの」
その言葉を伝えた途端に
クールビューティー明星さんは
私の手を掴んできた
「噓でしょう!なんでですかー」
い、いつものクールビューティーさん
ではなかった
明らかに動揺している
そして私も動揺した
想定と違ったからだ
三田さんとの時と同様に
今の業務量をこなすことに
体力の限界がきていること
業務改善に取り組んでいるが
定時上がりできるまでには
(結果が出るまでには)
時間がかかること
後に残る人が困らないよう
引継ぎはちゃんと行うこと
明星さん達なら
もうすっかり成長しているし
私がいなくても大丈夫だよ
体に無理のない働き方をしたい
働き方を変えたいこと
なんてことを伝えた訳だ
クールビューティー明星さんは
三田さんの泣いちゃう反応とは正反対だった
「Haruさんがいないと私無理です」
「Haruさんがいて
クッションになってくれてるから
なんとかやってこれたんです」
「おばあちゃんになるまで(定年まで)
一緒に働きましょうよー」
「辞める前提じゃなくて
どうやったら働き続けていけるのか
考えましょうよ」
「Haruさんが辞めなくていいなら
私なんでもしますからー」
(あれ?ここまで言ったかな?(笑)
これに近いことは言われました)
すっごい言葉の嵐で
駐車場に立ったまま
1時間以上説得され続けたわけです
人の印象ってわからないものです
あのクールビューティー明星さんが
必死に私を説得している
想定外で動揺し
押され気味の私
「もう1人増やして
時短で働いたらどうですか?」
「人を増やして、という話は
私からは出来ないよ
人を増やしてでも
会社からそれでも働いてくれって
いうのなら話は別だけど・・・」
おーっと説得されかけとる
私は何とか話を切り上げて
その場を逃げるように帰るのである
おーい、Haru
しっかりしろし
何度も考えて出した結論ではないかっ
やっぱりね、
人間、環境が変わることって
脅威なんだと思うんですね
特に私の事業所で
事務職が代わることは
滅多にないのです
人間関係も山あり谷ありでしたが
なんだかんだ、
お互いの距離感を掴んで
うまくやれるようになっていた
それから
クールビューティー明星さんも
感情豊かな三田さんも
みんな仕事がハードだし
残業も多いですから
ここで私が抜けたら
その絶妙なバランスが崩壊してしまう
そういう不安も
本音としては
あるんじゃないのかな?って
思いました
気持ちはわかる
私もその立場だったら
当たり前にいた人が
突然いなくなると知ったら
不安でいっぱいになる
ここまで本気で引き止めてくれて
『私と一緒に働きたい』
と言ってもらえたのは
正直嬉しいです
でも
人間の感情には
いろんな気持ちが隠れているもの
この翌日
私は事務方のの先輩
山﨑課長に電話するのだが
彼もなかなか
クールビューティー明星さんに
負けていなかったのである
つづく