を第七藝術劇場(大阪・十三)で観ました。
あと、ビッグイシュー講談会のバックナンバー紹介コーナーでも取り上げられていて、
「これは見なければ」
と思っていました。
- きっかけは、ホームレスのひとたちが販売するストリートペーパー、THE BIG ISSUE JAPAN445号(2022-12-15 発売)の「映画インタビュー『チョコレートな人々』」。
ーーー
映画『チョコレートな人々』. ナレーション:宮本信子 |. プロデューサー:阿武野勝彦. 音楽:本多俊之| 音楽プロデューサー:岡田こずえ. 撮影:中根芳樹 板谷達男. 音声:横山勝| 音響効果:久保田吉根 宿野祐. 編集:奥田繁| 監督:鈴木祐司. 製作・配給:東海テレビ|配給協力:東風. 2022年|日本|102分|(C)東海テレビ放送|.
ーーー
感動し、かつ、考えさせられる映画でした。
チョコレートの原料のカカオの学名「テオブロマ」は「神様の食べ物」という意味。
神様の食べ物が、障がいのある無しの壁をなくす力になっている物語。
現状の問題を一つ一つ、努力と工夫で試行錯誤しつつも(足掻きつつも)解決していく物語。
いいですね。
でも、この物語自体、今のその「壁」の厚さと高さ、「壁」を壊す難しさの物語にもなっています。
何度もリフレーンされる「失敗したって、温めれば、何度でもやり直せる」。
人生もチョコレート作りのようにあるべきだと思います。
そして、職場や家庭、サードプレイス(カフェ、学校、趣味の集まり)が、その温める場所であってほしい。
失敗しても何度でもやり直せる環境ーーそれがセーフティネットではないでしょうか。
困窮者への「施し」ではなく。(その「施し」さえ不十分ですが)
世の中を良くするにはどうすればいいのか? どう生きるべきなのか?
この映画にはそのヒントがあります。おすすめします!
※「ナレーション:宮本信子」&「音楽:本多俊之」の組み合わせに、伊丹十三監督の名作「マルサの女」のあのテーマ音楽を連想してしまったのはわたしだけではないはずです。サックスの印象的なメロディーと5拍子の不穏なビート。