【講談】講談師・玉田玉秀斎さんによる第38回ビッグイシュー講談会に行ってきました! | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

講談師・玉田玉秀斎さんによる

第38回ビッグイシュー講談会 

に行ってきました。

以前から行きたかったのですが、今回初めて。

ビッグイシューとは?(ウィキペディアより)

 

以下、ビッグイシュー日本のサイトより引用(一部編集しています)

 

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上方の人気講談師・四代目 玉田玉秀斎さんが

ビッグイシュー販売者の半生を講談として語る「ビッグイシュー講談会」の第38回。

また、ホームレス状態を経験した販売者が、自らの体験を講談にして表現する当事者講談も披露。

笑いあり、涙ありの2時間を、ご一緒しませんか?

 

日時:12月19日(月) 19:00~(開場18:30)

場所:周amane(大阪市中央区平野町4-5-8-井上ビル3階※エレベーターがありません)

   ★大阪・淀屋橋(地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅が最寄り駅です)

入場料:1500円 + 別途1ドリンクオーダー

   (収益の一部がビッグイシューに寄付されます)

 

 <内容>

◆講談 玉田玉山物語

◆ビッグイシュー講談部がおすすめ記事を紹介する「誌面紹介講談」

◆玉田玉秀斎×ビッグイシュー編集部

「どこよりも早い、最新号紹介!」

 

(休憩)

 

◆ビッグイシュー講談部による、自身の人生を盛り込んだ"当事者講談”

 玉玉亭壱秀、玉玉亭播秀、玉玉亭秀洛

◆玉田玉秀斎さんによる創作講談「ビッグイシュー物語 」。

ビッグイシュー販売者の人生を玉秀斎さんが丁寧にヒアリング。

実際のエピソードなどを盛り込みながら、その半生を講談として読みます。

Mさんの物語もいよいよ終盤へ!

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会場のカフェ周amaneは、地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅から徒歩6−7分でしょうか。

小さいビルですが、場所はわかりやすかったです。(ランチタイムの「汁定食」どんなんだろう)

 

ドリンクはホットレモネード。

450円。

手作り〜という美味しさでした。

 

講談は、ただただ、素晴らしかった。

ひとの話しているのを黙って聞いている。

いいですね。

 

販売者による当事者講談コーナーでは、緊張で手が震えていた方がいたりしましたが、正直、うらやましかった。

あがる経験があるって、幸せなことだと思う。

なかなか注目されないものですからね。

舞台なんかに立ったりしないから、一般人は。

 

玉田玉三さんの講談は学生時代のアルバイトの話。

阪神タイガースのグッズ販売、コンビニ、サンドイッチ製造工場、ピザ配達・・・いろいろなアルバイト先の「残念な辞め方」のオンパレード。

聞いていて不安になるほどの面白さでした。

でも、わたしも似たような不義理な辞め方をしたところがあります。

若い頃ってみなさんそうじゃないかな(違いますか?)

この年末で年季明け(自由に仕事が取れるようになる、ビジネスで言うと独立開業する)されるそうで、おめでとうございます。 

 

販売者の方のおすすめバックナンバー紹介は


★玉玉亭播秀さん :ビッグイシュー日本版415号 。表紙は「美波」、特集は「やぁ 独学」 

 特集コーナーから、「座敷わらしの話」「LINEわらし」(妖怪研究)のお話を披露してくれました。

★玉玉亭壱秀さん :ビッグイシュー日本版391号。表紙は「ローラ・ダーン」、特集は「“あたりまえ”になる、働き方」

 国際ページから、オーストラリア・カンガルー島で起きた森林火災で9割のコアラが命を落とした痛ましい話を披露してくれました。

 

最新号紹介は、玉田玉秀斎師匠とビッグイシューの編集者のお二人が、今月発売分の444号、445号から、読みどころを紹介してくださいました。


12月1日発売『ビッグイシュー日本版』444号。表紙は「三浦透子」、特集は「“片づけ”楽しい時間を生む」


12月15日発売『ビッグイシュー日本版』445号。表紙&特集は「私の“サードプレイス”」、スペシャルは「ジョディ・ウィテカー」


※445号で紹介されていた映画「チョコレートな人々」、興味があります。

従来の障がい者支援事業とは一線を画した

QUON久遠チョコレート

神戸だと長田(JR新長田駅から徒歩6-7分)に店舗があるようで、一度行ってみたいです。全国の店舗情報はこちら

 

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休憩を挟んで(ビッグイシューなどを購入できます)、後半へ。

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ビッグイシュー販売者による当事者講談、実体験をベースにした講談ですが、”真実味がある”というのか、そのまま語るのでは得られない、”話芸”だけが持つ効果を感じました。

何を語るか/どう語るか、の、「どう語るか」、語り方というのはコミュニケーションで大事な要素なんだとあらためて気づかされました。


玉玉亭壱秀さんは、自宅にキャベツの在庫があるところへ、お客さまがスーパー玉出で買ったキャベツ1玉を差し入れてくださったという話。うれしいけれど困った感じが出ていてとてもよかった。


玉玉亭播秀さんは、バックナンバーの「販売者のページ」に載っていた情報を頼りに北海道の帯広から大阪淀屋橋の売り場まで会いに来てくれたお客さまの話。救急箱をいただいたそうで……


玉玉亭秀洛さんは、ビッグイシュー販売者を卒業し、部屋を借りるための審査を受けたものの通過しなかった話(続編のある「続き読み」バージョン)。

 

最後に、玉田玉秀斎師匠による創作講談「ビッグイシュー物語 」。

多重債務でホームレスへと追い詰められていくさまを臨場感たっぷりに演じられていました。

特に、お父さんの葬式のシーンと、借金返済のストレスで会社でミスが続き退職届を出させられるシーン。

聞いているだけで辛かった。

 

講談会は21時に終わりました。ぴったり2時間。見事。

 

大阪・御堂筋のイルミネーション、きれいでした。

それにしても寒かった・・・

 

機会があれば、また聞きに行きたいです。

なかなか講談を生で聞く機会、ないですから。

講談と落語の区別がつかない(上方落語の一形態みたいに思っている)、講談自体知らないひともいるくらい。

 

それにしても、大トリの四代目・玉田玉秀斎師匠の講談。聞き惚れました。

わたしと同じ1976年生まれで(学年はわたしが一つ上)、なおびっくり。