フランス料理の値段はソース代=人件費 〜本場フランスの大衆食堂の日替わりランチで思ったこと〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

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わたしはフランス料理が好きです。美味しいから。
高いのが難点ですが・・・

フランス料理=値段が高い

という図式がわたしの中でできあがってしまっているのですが、
本場フランスのビストロ(食堂)で供される日替わりランチなど、1000円前後で食べられるようです。

リンク先のサイトで、フランスの大衆食堂の日替わりランチが写真つきで載っています。
それによると

平日の日替定食:9ユーロ(1ユーロ=約134.65円なので、1200円程度)

 月)カーン風トリッパの煮込/自家製グラス・キャラメル(キャラメル風味のアイス)
 火)鶏のバスク風/タルト・シトロン(シトロン(レモンの一種)のタルト)
 水)アッシ・パルマンティエ/ムース・ショコラ(チョコレートムース)
 木)仔牛ロニヨンのマデラ酒風味/ババ・オ・ラム(ラム酒風味のシロップに浸したブリオッシュ生地のケーキ)
 金)イカのアルモリケーヌ/タルト・ポム(りんごのタルト)

カーン風
牛の胃袋(トリッパ)をシードルと香味野菜、ハーブと一緒に煮込み料理

バスク風
にんにく・ピーマン・トマトなどを用いた料理

アッシ・パルマンティエ
ひき肉、加工肉(ベーコンなど)、細かく割いた肉などとじゃがいもで作ったグラタン料理
日本の「肉じゃが」に近い?

アルモリケーヌ(アルモリカ(フランスのブルターニュ地方の古称)風)
オマール海老の殻や頭とポワロー、ニンジン、セロリなどの香味野菜がベースのソースでからめた料理

「どうしてこんなに安いのか?」と考えているうち、気づいたのです。

手間ひまかけて作るソースが使われていない。

だから、安い。

フランス人のソース作りの情熱はすごいものがあります。
こう言っては何ですが、常軌を逸しているくらいです。

材料を何日間も煮こんだり、こしたり、丁寧にアクをすくったりーー
できあがったソースは大さじ一杯で一万円近くするという話を何かの本で読んだことがあります。
フランス料理が高いのも無理はありません。

どこの国の料理もそうですが、結局料理の値段は人件費と光熱費ーー料理人の技術、手間ひま、情熱への謝礼です。
そして、これは料理に限りません、文化の成熟度の一つの基準は、人間にどれだけお金を払っているか? だと思います。

日本は、人間にお金を出しているでしょうか? 
投資ではなく。

これは2013年のデータですが、日本の国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的支出の割合は、OECD加盟国で比較可能な30カ国中最下位で、最下位は4年連続だそうですし、社会保障費ーー年金などの社会保障給付を削ることにも余念がありません。

「ぜいたくは素敵だ」「消費は美徳」とまでは言いませんが「安いが、決め手」の社会は、文化的にやせ細っていくでしょう。
仕事の正当な対価ーー公正な取引(フェアトレード)ーーを求める/認める習慣づくりが必要なのではないかと思います。

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