王陽明・勝海舟・安岡正篤(まさひろ)を結ぶ6つの「然」 〜治療家向けDMに載っていた『六然訓』〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

治療家向けDMをパラパラめくっていると『六然訓(りくぜんくん)』という言葉を見つけました。
中国・明の時代、崔銑(さい・せん:崔後渠(さい・こうきょ)とも 1478-1541)の『聴松堂語鏡』に見える句で、ブログのタイトルにもあるように、王陽明・勝海舟・安岡正篤(まさひろ)らが座右の銘としたそうです。
(東京都港区のホテル・オークラの隣にある「大倉集古館」に、勝海舟の書と伝わる「六然訓」の掛軸があるとか)

自処超然
処人藹然
有事斬然
無事澄然
得意澹然
失意泰然

自処超然(自ら処すること超然・ちょうぜん) 自分を客観的に見つめ(セルフ・モニタリング/意中に人あり)
処人藹然(人に処すること藹然・あいぜん)  他人には和やかに接し(和気藹々)

有事斬然(有事には斬然・ざんぜん)  非常時/困ったときは一刀両断、素早く決断・対処し
無事澄然(無事には澄然・ちょうぜん) 平時/何事もないときは澄んだ水のように静かに

得意澹然(得意には淡然・たんぜん)  得意のとき/調子のいいときは浮かれないでいつも通りに
失意泰然(失意には泰然・たいぜん)  失意のとき/調子のよくないときは慌てずにゆったりと

思いもよらないところに宝物が隠れているものですね。
お恥ずかしい話ですが、つい3時間前まで『六然訓』知りませんでした。

DMやチラシを、まったく見もしないでポイポイ捨てるのはやめようと思いました。