「衣食足りて礼節を知る」が「衣職足りて健康を知る」になる日は来るか? part 2 | 35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。



中学生の頃、テレビで映画『スーパーマン』が放映された。
その中に、今でも忘れられないシーンがある。

スーパーマンが恋をしている地球人の彼女がタバコを吸っている。
彼女の体が心配なスーパーマンは、彼女の肺を透視する。




「ああ、良かった。ガンにはなってない。」




笑顔で安堵するスーパーマン。





何と羨ましい能力だろう。




人体を透視できるとは...!




その時、私はそう思った。今でも痛切にそう思う。
だって、もし体を透視できれば、病気は全て初期で発見できる。

末期状態で手遅れになる人は、一人もいなくなる。
健康診断すらいらなくなるんじゃないだろうか。





人間の体が透けて見えるなんて気持ち悪い...




そう思う人もいるかもしれない。
いや、そういう人の方が多いのかも。

だって、筋肉も血液の流れも内臓の動きも、全部透けて見えちゃうわけだから。

ドラえもんの道具を使ったのび太が、しずかちゃんの服を透かして見て、
「のび太さんのエッチ!」となるのとは違う。

まあ、この場合。ただのエッチでは済まないけどね、のび太君。
それは犯罪だ、犯罪。ドラえもんは共犯だ、共犯。

一体、自覚があるのか。君たちは。




話を元に戻そう。


つまり、体内にあるすべてが丸見えになるわけだから、
「見えない方がいい」と考える人が多くても、ちっとも不思議じゃないと思う。




でも。でもね?




人間の体が透けて見えるなんて気味悪い。




と思うのは、今現在、透けて見えないのが普通だからなのでは...?


もし、人類の歴史の始まりから、
人間には人体を見透かす能力があったとしたら...?

もしそうなら、現代では、透視できない方が「気味悪い」方だったかもしれない。





「自分の体なのに自分で見えない!? そんなの考えられない!」




こう考えるのが、ごく当たり前だったかもしれないし...


「神経美人」「大動脈がイケてる」「男前な十二指腸」
「美しい肝臓ランキング」「小股の切れ上がった脳細胞」.....


なんて言葉が実際にあって、内臓と体内組織の美しさと健康が
見た目よりも重視される世の中だったかもしれない。



おまけに、もしかしたら雑誌では、




『女子にモテるアドレナリン濃度と、その見せ方の極意!』




なんていう特集記事が組まれていたかもしれない。



そう思いません...?

思いませんか。ははははははは。




それにしても。

なぜ人間には人体を透視する能力が備わっていないんだろう...?

去年、師匠の下で厳しい修行を積んだ結果、
人体を透視して病気を治すことができるようになったという気功師の本を読んだ。

なので、人類全てが人体透視できないわけではないのだろうが、
かと言って、全ての人間に標準装備されているわけでもない。



ガンになるリスクがあるとわかっていながら、
どうしてもタバコをやめられないのはなぜか?

ストレスやニコチン依存症など、いろいろ理由はあるだろう。

ただもしかすると、大きな原因は、
少しずつ、でも確実に汚れていく肺や、破壊されていく血管を、
実際に自分の肉眼で見ることがないからなのでは...?


人間というものは、実際に存在していても、
自分の視界に入らないものは、ついその存在を忘れがちだし、
時にはないことにもしがちだ。


また、私は同時にこうも思う。


見えすぎるということにも、不都合はある。

もし現代の医学で不治とされている病気に侵されているとしたら...?

段々と弱っていく自分の内臓や組織を、見ようと思えば見ることができる。
そうなれば、わずかな希望ですら自分自身で壊してしまうことになりかねない。



“本当に大切なものは目に見えない”



星の王子様のこの言葉が真実だとすれば、
人間の内臓はよほど大切なものに違いない。

まあ、もちろん体を切開すれば見えるが、
少なくても日常的な状況下では見えない。

人間に魂があって、その魂が抱える想いを具現化するために
肉体が必要だとすれば、内臓が担っている役割は人生そのものだ。


神様が何をどう考えて人体をこんな風に作ったのか、私には分からない。
何か理由があって、人間の体は透けて見えないようにしてあるのだろうか。

いや、もしかしたらずっと昔は見えていたのかもしれないが、
時代と共に、その能力が退化してしまったのかもしれない。



人間とは。

見えなくても不都合。
見えすぎても不都合。

知らぬが仏。

何と切ない存在だろう。

自分の体内にあるにもかかわらず、
人間は、心臓ひとつ自分の意思で自由に動かすことも止めることもできない。

数限りない不都合が服を着て歩いているのが人間。
この世に生まれてきたからには、これは仕方がない。


同時に。

ありとあらゆる可能性が服を着て歩いているのも人間。
この世に生まれてきた以上、私はこう信じている。


あとは、どう生きるかだ。




つづく




このお車、現役です。すごい!
オーナーが運転してイベント会場入りしたそうです。



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