ご覧になりました?
この映画。
私は高校時代に一度観てから
『ああ、ダメだこりゃ...』
それ以来、一度も観なかったし、
なるべく観ないようにしようと、ずっと思ってきた。
だってこの映画。
何がダメかって、あまりに気の毒すぎるじゃないの。
あの衝撃。
高校生なんていう多感な時期に観ちゃったもんだから、
しばらくは日常生活に支障をきたしてしまうほどだった。
それ以来『火垂るの墓』っていう題を見るだけでもフラッシュバック。
本来なら、戦争体験という目を背けてはいけない
人々が決して忘れてはいけない記憶を描いた作品だけれど、
あの日以来、
私はどうしても二度と観ることができずに避けてきた。
ところが。
先日の放映日。
長男が観たいと言う。
観たことがないジブリ作品だもんね。
気持ちは分かる。
『母ちゃんはこの映画を観ることはできねんだ。後生だからやめておくれぇぇ』
と言ってはみたものの、ああ無情。
おかっぱ頭の女の子が、まだ元気な姿で笑っているシーンが
残酷なまでにデカデカと映し出されてるじゃないの...
ふふふふふふふふふふふ。ふふふふふふふふふふふふ......
何よ。何よ。火垂るが何よ。どんな墓だってのよ。
蛍なんて光ってるのは人間で言えば尻よ尻。
どんなにキレイだって言ったってあんた。
詰まるところ尻の色が変わる昆虫じゃないの。
尻が光るのがそんなにロマンチックだってゆーんなら、
尻から提灯下げて夜な夜な町内徘徊したろか。
蛍とは別の意味で人が集まって来そうだけどね。
まあ。
たとえどんなシーンがバーンと映ってよーが、
早い話が観なきゃいいんじゃないの。
さあさ、洗濯物でも干そうっと。
その後は歯でも磨こうっと。
ほんで、さっさと寝ちまおうっと。
ところが...
一体何の因果だろう。
結局その日は長男と一緒に観るハメに。
ああ。私のタブーが。頑なに閉じ込めておいたあのタブーが。
あれから20数年経った今、とうとう氷解していく。
マシュマロチックなこのハートを、またえぐるんかい!
今度という今度こそ、社会生活がちゃんと送れなくなったらどうしよう...
しかも。
この映画。
今回はさらにタチが悪くなってご登場。
お兄ちゃんの清太14歳。
妹の節子4歳。
これって...
私の長男長女とまったく同じじゃないの...
挙句の果てに、この節子ちゃん。
顔立ちから髪型まで、私の娘によーく似ている。
ああもう!
だからやめてって言ったのよ!
私のタブーを無理矢理こじ開けただけじゃ飽き足らず
今度はそこに塩をすり込もうってのか、この映画は。
あのね。人間には想像力ってものが備わってるわけ。
どーしても考えちゃうだろーが! イヤでも何でも!
清太が、動かなくなった妹を行李に入れて
片手にドロップ缶、片手にお人形を持たせて火葬するシーン。
たとえ何日待っても、もう目を開くことはない。
もう世界中どこをどう探しても、再び同じ人に会うことはできない。
二度と声を聞くこともできなければ、触れようにも体は存在しない。
その人のぬくもりは、時間と共にサラサラと風化していく。
その事実を、残された人間にこれでもかというほど思い知らせる儀式。
ああこの映画。
やっぱり今後もドリフのままね。
ダメだこりゃ。
けさ。
長男は学校へ。
次男、長女は保育園へ。
この日常に思わず合掌。
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ちょっとー かわいいじゃないのー
大人の私でも全種類欲しいと思ったくらい
小さい幸せも幸せに変わりなし
ステキだと思うのよ
ありがとね
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