マドンナがインタビューで語った言葉。
何せ昔のことなので、正確ではないかもしれないが、
その言葉の趣旨はこうだったと思う。
「戦争になれば、人は音楽だなんて言ってられない。」
その通りだと思った。何と的を得た言葉だろう。
普段、何げなく生活を送っているとき、音楽は歓迎され、喜ばれるが、
もし今この瞬間、頭の上に爆弾が降ってくるかもしれないとしたら
モーツァルトに浸れる?
「ああ、なんて美しい曲だろう。」
って。
私だったら、自分の心臓の音しか聞こえないと思う。
朝から何も食べるものがない生活を何日も続けながら、
ヴァイオリンの音色が素晴らしいって思えるだろうか。
「音がきれいだの、旋律が美しいだの、一体それがどうした!
今何の役に立つ!音が食えるのか!」
私ならこう悪態をつくに違いない。
だからこそ。
たぶん頭から爆弾が降ってくることのない今日。
きっと飢えることのない今日。
「ああ、素晴らしい!」
と何かに感動したい。
人の心は不器用で繊細で、どうしようもなく手がかかる。
同じものは二つとない上に、替えが利かない。スペアがない。
おまけに壊れやすくて脆い。
まるでビタミンC。
しかも、目で見ることも数値化することもできないという、
恐ろしく非効率的で厄介な存在ときている。
だからこそ。
身体にご飯という栄養が必要なように、心にも栄養が必要なんだと思う。
一見何の役にも立たなさそうなもの。
もしかするとそれは、一見何の役にも立たなさそうに見えるだけかもしれない。
さて。
東洋医学的には、心臓は臓器中の首相と考える。
心臓が首相だとすれば、脳は一体何だろう?
私の認識では、脳も立派な臓器だ。
私が思うところ、脳はさしずめ天皇陛下かなと。
その人を象徴する臓器だと思うから。
ところで、マドンナの話と臓器の話。
何の脈絡もありませんでしたね。
すみません。
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