さて。
どうして結婚しちゃったか...
前回から引っぱっておきながら
大変申し訳ないんですが。
恥ずかしくて、
とてもここには書けません。
ただ。
一言で言うならば。
師匠を尊敬してたから。
ということになるでしょうか。
師匠の治療院に通い始めて
しばらく経つと、
どうやら。
この地球外生命体が、
ただ者ではないらしい
ことがわかってきた。
とにかく腕がよかった。
当時。
若いのに、万年腰痛持ちだった私は、
先生に何度かに治療してもらっているうちに、
いつの間にか痛みがすっかり解消していた。
それから１０余年。
３度の妊娠・出産後も
ぶり返す様子はない。
「何それ...？ 腕が良いから結婚？
綺麗ごと言うんじゃないよ。」
その通り。
でも、なるように
なってしまったのだ。
過去に。
一人だけ。
私が結婚に至った
理由を打ち明けた人がいた。
まあ。
訊かれたからだけど。
なぜか、二人きりの時に
答えてしまった。
専門学校の
同級生だった彼女。
でも、その彼女は卒業後、
程なく亡くなってしまった。
まだ若かったのに。
彼女は、笑わないで、馬鹿にしないで、
最後まで聞いてくれた。
もっとも。
そのの時の彼女の心中は
わからないが...
看護師で、コーチングを勉強してて、
将来の夢があった彼女。
今日も生きてる私が、
愚痴を言っちゃいけない。
あの頃の私は、年齢的にも
精神的にも本当に若かった。
もし。
タイムトラベル
することができて、
入籍前の私にアドバイスする
ことができるとしたら、
「生活していくのが大変だから、もし結婚するなら、
生活の基盤を整えて、ちゃんと貯金してからにしなさい！」
とは言うが、
「結婚するのはやめておけ！」
とは言わないかもしれない。
お金。貯金。財産。若さ。
結婚する男としての条件は
何もなかった地球外生命体。
もしかすると。
愛なんてものは、
最初からなかったのかもしれない。
でも。
尊敬だけは、最初からあった。
それが。
結婚した一番の理由と
いうことになるだろうか。
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