当時3歳だった長男を
近所の保育園に預けることになった。
しばらくして、
その保育園で同級生に再会した。
私たちの子供たちも同級生だ。
その同級生と、
エイリアン(私の夫)の話になった時。
夫の年を訊かれたから、
35歳年上だと言ったら、
こう返してきた。
「え? じゃあ、お金持ち!?」
「じゃあ」って何よ...
「ううん。全然。」
私は正直に即答した。
謙遜でもなんでもない。
師匠は本当に
お金持ちではなかった。
もっと正直に言えば、
私たちの家庭は
貧乏の部類に入るだろう。
私は同級生のこの発言で、
世間の年の差婚に対する
代表的なイメージを
しっかり把握した。
「相手がお金持ちだから、35歳も
年の離れた男と結婚したんでしょ...?」
なるほど。
普通に考えたら、
そう思うのも無理はない。
私だって、逆の立場だったら
そう思うかもしれない。
それにしても。
私は思う。
たとえ誰にどう思われようが、
同級生の思惑通りだったら
どんなに良かっただろう。
実のところ。
師匠には貯金もなければ
若さも財産もない。
無いことだけはたくさんあるという、
腹の立つ男なのだ。
じゃあ。あんた。
なんで結婚...?
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