子供の名前が「56」!? | 35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

山本五十六。

第二次世界大戦で活躍した日本軍の元帥。

この人は台湾でとても人気があると

エイリアンが教えてくれた。


実際、台北の街で回転ずし屋を見かけたとき、

その店名が 「山本五十六回転寿司」 だったことがある。


そういえば他にもあった。

台北に住んでいた時、

近所にあった日本食レストランの店名が

「飯島愛」だった。

どうも、人気のある人の名前をそのままつけるというのが

台湾では多いらしい。




確かあれは、長男を妊娠していた時のこと。

8カ月くらいの頃だったか。

エイリアンが、こう言った。


「ねえ、赤ちゃんの名前、五十六はどう?」

男の子だということは分かっていた。

「え? いそろく? 五十六ってあの、日本軍の...?」

「そうよ。台湾人にはすごく人気のある名前よー。 どう?」


どうって。。。

今どき 「いそろく」......?




山本五十六がすごい人だったということは

ちょっとは聞いて知っていたが、

それを平成生まれの子供の名前にするってのは。。。

私にしてみりゃ「太郎ベえ」とか

「○○衛門」ってつけるのと、大して変わらない。


即却下! 


「ねえ、考えてみて? 

病院行ったり、銀行行ったり、それから保育園とか、学校とかね。

どこかで名前呼ばれるたびに、○○さーん、○○五十六さーんって呼ばれるわけよ?

時には大声で。 

これから生まれて来る子に、それはどうだろう。。。 

それに、絶対に学校で 『おい56』 って呼ばれるよ。 

やめといた方がいいんじゃない?」




真剣な面持ちで、ふんふんと聞いていたエイリアン。

その表情からすると、しっかり分かってくれたに違いない。

ところが。 

エイリアンは、私が言い終わるのを待って、こう言い放った。


「あ、そう。。。 
じゃあ、五十八は? 八はいいよ。
末広がりだから。」



このおっさん。。。
一体何を聞いてたんだ!

56が58になったから
どうだって言うの?
間違い探しやってんじゃない!

末広がりってパラシュートか?

私が言ったことの趣旨を全く理解していなかったのね。。。


真剣に聞いてたんじゃなかったのか? 

だから、エイリアンだって言いたくなるのよ。。。

その後、大きく息を吸って、

一呼吸おいてから、もう一度私の考えを説明した。



数日後、私からのダメ出しを喰らったエイリアンは、別の名前を提案した。

「○太郎」 何だか日本昔話の主人公のみたいな名前。

これは、二人とも気に入った。 命名作業終了。



それにしても。。。

今でもたまに思う。

もし、あの時エイリアンの言う通り 

「五十六」にしてたら、どうなってただろう。

いや「五十八」にしてたら...?


想像もつかない。

息子に何て言われるだろう?

喜ぶか。恨まれるか。どっちでもないか。

それとも、他の数字が良かったとのたまうか。 


よく考えてみたら、

長男が生まれて、エイリアンが初めて父親になったのが58歳の時だったから、

「五十八」という名前は、記念碑的で良かったのかもしれない。


でも、それはあくまでエイリアンにとって記念なだけで、

それを理由に、一生毎日「58」って呼ばれる方は.....


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