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Harmas 二十四節気のつれづれ日記

一年を二十四等分した節で日々のさまざまな出来事を綴った日記です

彼岸が過ぎた辺りから身の回りが慌ただしくなり、漸く時間が出来ても天気が優れない、等と半月に一度の定例の“房総のむら”は訪ねずじまいになってしまいました。

彼岸花も終わろうとしている10月初めに訪ねることができました。まだツクツクボウシがこの時期になっても鳴いています。

 

いつものように有料施設内の里山から。今日は午後から天気が崩れるようなので急いで回ることに。

実はこの日、「秋のまつり」というイベント日。

催しものがあちこちで行われ、更に輪をかけて多くのキッチンカーも出店してきています。

朝イチで入場したのでまだ人は疎らでしたが、これから増えていきそうな雰囲気だったので急いで廻ることに。

(今年はどうも訪ねる日がイベントや施設メンテナンスに重なることが多いようです)

 

気を取り直して中へ。

まずはクヌギのドングリがお出迎えしてくれました。

 

上総の農家前の畑は秋ソバの花が咲いています。

 

センダイハギの変種のシラハギが見頃を迎えています。

 

よく観察するとピンク色の本種も混じって花を付けています。

 

庭ではタマスダレが咲いていました。

 

前回に続きツルボがまだ咲いています。

 

 

上総の農家から安房の農家に向かう途中、県道に架かる橋の傍にトウネズミモチの果実がびっしりと生っています。熟すと鳥たちが競って食べにやって来る人気の果実です。

 

シラカシのドングリはこんなに成長しました。

 

緑の林床で一際目立つ白い花弁の花、シラヤマギクがあちこちで咲いています。

 

ヤブマメも目立つ存在です。

 

「秋のまつり」で安房の農家ではお月見を展示。

今ではこのような風情ある光景を観ることは失くなりました。

 

庭にコムラサキの果実を発見。ムラサキシキブに比べて果実がびっしりと固まって生っていて紫も濃いのが特徴です。園芸品種です。

 

そして畑では今ソバの花が見頃を迎えていました。

 

 

裏庭では藁ぼっちと手前にヒガンバナが咲いていました。

 

下総の畑のワタ

 

庭先のヒョウタン

 

花の中心が成長と共に団子のように盛り上がってくることから名が付いたダンゴギクです。近くで観れなかったのが残念!

 

その隣には秋の七草のフジバカマが咲いていました。

 

ススキ

 

下総の田んぼへ下りる道沿いの林床でヤブランを見つけました。

 

オケラの花が一輪咲いていました。可憐な秋の花です。

 

シロヨメナも見頃

 

今回の一番咲いていた花がキバナアキギリ。

施設内の林床の至るところで観られます。

 

こちらは少し白色掛かったキバナアキギリ。

 

おまつり広場の一画に一本のサクラの木があります。

ジュウガツザクラが秋の花を咲かせていました。

 

 

今回は施設内だけでも見所満載。まだまだ続きます。

 

 

先日の筑波山の続きです。

この日は男体山山頂でも気温30℃を越える暑さ。

全く今年は暑さが収まる気配がありませんが、植物は少しずつ秋の装いに移りつつあります。

 

女体山山頂に建つ女体山御本殿は改築中でした。

お邪魔しないよう御詣りを済ませ、山頂の岩場へ。

 

午後を過ぎ視界が開けてきました。

女体山山頂から観た男体山。

 

霞ヶ浦も見えます。

 

ロープウェイがつつじヶ丘の山麓駅に向かって降りていきます。

 

加波山や雨引山も望めます。

 

軽く休憩して裏筑波キャンプ場を目指して下りていきます。

ヤマミゾソバが山道沿いに咲いています。

 

 

サルナシの果実

日本のキウイフルーツです。来月には食べ頃でしょう。別名コクワ。ドリカムの「晴れたらいいね」の(いっしょに行こうよ こくわの実また採ってね かなり頼るナビになるよ)をついつい口ずさんでしまいます。

 

相変わらずカエンタケが枯れたナラの根元に生えていました。

 

カシワバハグマの花が咲いています。

 

真夏の陽射しとは少しだけ違う柔らかないつもの山道の景色。柔らかいのは葉の色が落ちてきたからなのでしょうか?

 

歩き方を変えてからは、全く膝の痛みは失くなり、今日も順調に下りられます。

 

キツネノハナガサが出ていました。

 

そして裏筑波キャンプ場に着きました。

 

この駐車場の周りにツリフネソウが沢山咲いていました。

 

その脇にはツクバトリカブト。

本日は山歩きの最後の最後までこのツクバトリカブトに出逢え、十分堪能できました。

 

 

さて10月はダイモンジソウとサラシナショウマが咲く季節。楽しみな山歩きになりそうです。

 

よく晴れた9月半ば、毎月定例の筑波山を訪ねてきました。

麓は稲刈りが進み、秋らしさが見え隠れしていますが、この日は朝から蒸し暑くまだ夏を思わせるような陽気を迎えました。

登る前にコンビニで冷凍のペットボトル飲料を購入しようとするもすでに今シーズン終売。

仕方なく冷蔵のペットボトル二本と食料を購入して、いつものように真壁の麓から登り始めます。

 

まだアブラゼミやミンミンゼミが鳴く山裾ですが、秋を代表する花が咲いています。

 

ヤマジノホトトギスもようやく麓で観ることができました。

 

ツルボ

 

ヤブマメ

 

キバナアキギリが咲くと秋本番を感じます。

 

チジミササはひっつき虫なのでこの時期必ず衣服に付いてくる厄介者です。

 

初夏に咲いていた花は果実となり色づいています。

サワフタギ

 

ガマズミは酸っぱく美味しいです。

 

ミツバアケビ

 

中腹から観た北側の山々。この日は前月のように天気急変はなさそうです。

 

ヒメジソ

 

鳥のウズラに似ているからミヤマウズラと言うのですが、なぜかウルトラセブンに出てくる「ガッツ星人」にしかみえない笑

 

風車のようなシルエットのオクモミジハグマの花。

 

林道から登山道へ。

あちこちに咲くキバナアキギリ。

同じような所で見かけるオクモミジハグマはまだこれからと言ったところです。

 

ユキザサの果実

 

ホシベッコウカギバ

 

ホタルガ

 

ブナとミズナラ

 

御幸ヶ原直下の山道沿いに、今回お目当ての「ツクバトリカブト」が今年もあちらこちらで咲いていました。

 

 

 

日本古来の衣装である「鳥兜」に似ていることから名が付けられたと言われますが、どちらかと言うと西洋の僧侶が被るフードを連想してしまいます。

 

 

 

日本三大有毒植物のひとつで全草にわたり有毒です。そんなトリカブトですが世界で300種もあるそうで、魅了止まない愛好家が多く、園芸として育てる人もいる奥が深い植物です。

 

御幸ヶ原はやはりこの暑さで人は疎ら。

 

男体山の周りにある自然研究路の脇に咲くクサギは花も終わり果実が生っていました。

 

レイジンソウ

ツクバトリカブトより小さい花を持ちますが、毒性はやはり強いアルカロイドを含んでいます。

雅楽を演じる人(伶人)の被る帽子が似ていることから名が付いています。

 

この日の立身石からの風景。

 

宝筺山

 

女体山。霞ヶ浦はうっすらと見えています。

 

ノササゲ

 

ツルニンジンは初見でした。

大きな花を咲かせ見応え充分の花を付けています。

 

オクモミジハグマ

 

階段脇に茶色の毛玉が!最初動物の毛が落ちているのかと思ったらキノコの仲間でした。

フサタケと言い、こちらも初見です。

 

そして男体山山頂の男体山御本殿へ。

いつものようにご挨拶。登らせて頂いて感謝を伝えました。

 

 

その2に続きます。

 

 

 

昨日は台風22号からの温かく湿った空気が流れ込み、この季節とは思えないほどの汗ばむ陽気の一日でした。

 

タマゴダケ

 

昨日、二十四節気寒露”になりました。

 

ソバの花

 

朝晩の冷え込みが強くなって、草木に宿る露が冷たく感じる頃を指します。

遠く離れた列車の通る音が近くにあるように聞こえてきます。

虫の音色からモズの鳴く声に変わる頃でもあります。

里山では秋の花がクライマックスを迎えています。

 

オケラ

 

台風が南海上を通過している今日は北風が強く吹き込み、昨日のような陽気から一転、一枚羽織る物が欲しくなる今朝です。

 

コナラのドングリ

 

暦は晩秋を迎え、深まっていきます。

 

 

 

 

9月も半ばを過ぎようとしているにも拘らず、この日も猛暑。一向に天気は秋になろうとしていません。そんな中、「房総のむら」を訪ね、有料施設の里山を歩いてきました。

昼になりあまりの暑さで、一旦涼と水分を求めて車に避難。一休みして再び歩き出そうとしたら雨が降ってきました。止むまで待機するも、止む気配は全くなく、むしろ雨は強まる一方。 

この日はここで諦めて、携帯の雨雲レーダーを見て、雨雲の掛かっていない九十九里まで車を走らせることに。

この夏、全く海を見ていなかったのでいつもの蓮沼の海にご挨拶。

人ひとりもいない蓮沼。夕方が訪れようとしていました。

東の空に入道雲が涌き出ていました。

 

またまた話が脱線してしまいました。

この数日後、改めて「房総のむら」を訪ねました。

朝から快晴、湿度は低く少し秋らしい1日となりました。

ハリギリの落葉がもう始まってました。

 

ヒヨドリバナはあちこちでありますが、開花前から花の終わりまで観られます。

 

コミスジが羽を休ませていました。

 

定点の資料館横の雑木林

 

資料館脇に立つトウカエデの翼果は赤く染まっていて、花が咲いたような鮮やかさです。

 

ゴンズイの果実

 

ワレモコウ

 

 

 

チャタマゴタケでしょうか?キノコのシーズンに入りました。

 

ノハラアザミ

この時期咲くアザミを観るとついつい陽水さんの「少年時代」を口ずさんでしまいます。

 

彼岸も近くなり、ニョキニョキとヒガンバナが出てきました。正確に毎年欠かさず季節を告げる花です。

 

ヤマグリのイガが落ちていました。

 

定点のコナラやクヌギが点在する雑木林

真夏のような強い陽射しはなくなり、少し柔らかなものへと変わってきたように感じます。

 

定点のヒサカキのトンネル

 

ヤブラン

 

シラカシの幹が動いた気がしてよく目を凝らして観てみると、保護色になったヌマガエルがそこにいました。

 

坂田ヶ池の畔に点在するカシワバハグマ。

ようやく一輪咲いているのを見つけました。

 

今回この場所で初めてオケラを見つけました。

 

水辺ではヤナギタデが観られます。

 

ヒレタゴボウ

 

再び里山に戻るとタンキリマメが咲いています。

 

トキリマメに似ていますが葉の形が違い、先端が尖っています。タンキリマメは幅も広く丸い感じです。

 

クリ

 

旧学習院初等科正堂

少し柔らかな陽射しに見えます。

銀杏が鈴なりに!

 

更に進んでいくとクヌギの落ち葉に変なものが付いています。

オオノウタケというキノコの仲間

漢字で「大脳茸」と書きます。人間の脳より大きい、少し気味悪いですが、まだ小さいのは食用でき美味と言いますが、ウーン⁉️

 

旧平野家住宅と八重桜

 

この周りにもツリガネニンジンが咲いています。

 

コナラの林を抜けようとしたら地面にドングリや葉付きの枝が沢山落ちています。

 

どうやら「ちょっきり虫」の仕業です。

長い口先を持ったゾウムシで果実に穴を開けて卵を産み付け、その部分を切り落とします。

恐らく、コナラなら「ハイイロチョッキリ」でしょう。 

 

ヒガンバナが咲く秋分を境に里山も少しずつ秋が進んでいくことでしょう。

 

 

 

 

今日から10月。早いもので今年も3/4が過ぎてしまいました。

 

先週末、仕事から帰ってきて、夜、犬の散歩していると金木犀の微かな香りが漂っています。翌朝観てみると金木犀ではなく、どうやら柊木犀のようです。どうりで香りが弱いと思いました。

そして昨日辺りから本当の(?)金木犀が咲き始めました。清々しい香りを楽しめる時期になりました。

 

休題閑話

 

ここに来て仕事が急に忙しくなってしまい、おまけに母の介護もあってブログが中々進みません。

漸く9月中旬の「房総のむら」の様子をアップします。遅れスマンスマン❗。

 

 

この日も朝から蒸し暑く、少しでも歩くだけで汗が吹き出てきます。先ずは有料の施設から。

 

 

上総の農家前にある畑に植えられたコキアは僅かに薄緑に変わってきました。

 

鉈豆はすでに30cm をはるかに越えてきました。

 

紫蘇の花

 

農家の庭ではムラサキシキブの果実が生っていました。

 

ヘチマ

 

安房の農家に向かう手前ではクズの花が咲いています。

 

林床ではキンミズヒキがあちこちに咲いています。

 

月の始めに訪ねた時は花が咲いていましたが、もうすでに果実になっていたアレチヌスビトハギです。

メガネのような果実です。

 

安房の農家ではワタの栽培をしています。

 

オクラの花によく似ていて、運良く傍でオクラも育てており、比較することができます。

 

こちらはオクラ。「しべ」が違うのが解ります。

 

ワタの果実

 

ワタのさく果は縦に裂けて綿花が顔を出します。

 

ニラ

 

クサギの青色の果実とそれを包む赤紫色の萼。

 

下総の農家に向かう途中のトチノキの下には実が沢山落ちていました。

 

下総の農家の庭はヒョウタンを育てています。

 

稲藁を軒先に干しています。

 

こちらは上総の農家で観た鉈豆。

 

莢(さや)はあのカレーのお供の福神漬けに。

てっきり豆かと思っていました。その豆は生薬として使われます。かなり強い毒素があり何度もあく抜きをしないといけないそうです。

 

キリの果実

 

下総の田んぼに向かう途中の雑木林の林床ではオケラの蕾を見つけました。

 

8月も終わろうとしているのにまだキツネノカミソリが咲いていました。

 

結実しているのもあります。

 

田んぼの畔ではアメリカタカサブロウが咲いていました。果実も育ってきています。

 

シラヤマギク

 

ヌスビトハギ

 

上総の農家に戻り、田んぼ道から雑木林へ。

ヤブラン

 

ノハラアザミ

 

ヤマハギ

 

ダンドボロギク

 

秋の七草のオミナエシ

 

イヌタデ

 

「房総のむら」のあちらこちらで、この時期咲き誇るのがツルボ。

 

武家屋敷の庭のカキノキはオレンジ色に染まった果実たわわに生っています。

 

花壇は前回紹介したシュウメイギクと共に新たに咲き始めたキキョウです。

 

花壇の周りは大輪のフヨウの花が色を添えています。

 

屋敷の周りではツリガネニンジンが咲き始めていました。

 

 

今年の残暑は衰え知らず。真夏と変わらない暑さですが花たちは確実に秋へと変わっていってます。

一先ず休憩してから有料施設の周りの里山を歩きます。

 

2に続きます。

 

 

誰も来ない静かな立身石で小休止して、男体山を回り込むように自然研究路を進んでいきます。

 

立身石の周りに生える南斜面にある辺り一帯のブナの葉が晩秋でもないのに散っています。

この酷暑によるものなのか定かではありませんが心配です。

 

岩場の少し薄暗い林床でヤマジノホトトギスを見掛けます。

その少し先に行った同じような所で念願のタマガワホトトギスを見つけました。

どの様に花が開いて行くのかが解ります。

この黄色いホトトギスを見た牧野富太郎氏はヤマブキの色に見立てて、京都にあるヤマブキの名所の玉川の名前を借りてそう名を着けたと言われています。

 

天気が急変することも忘れて長い間観入ってしまいました。

そして山頂へ向かいます。

イワタバコが群生している所に向かうと、ほんの二週間前あちらこちらに咲いていた花はすでに終わり、葉も岩にしなだれるように張り付いていました。

 

花弁が落ちたあと。

 

アオツヅラフジの果実

ヤマブドウと間違えて口にしたことがあります。美味しくなかったので飲み込まず吐き出したので良かったのですが、実は有毒植物であることを後で知りました。

 

アケビの果実が生っていました。

 

ママコノシリヌグイ?山頂近くに咲いていました。

 

男体山山頂の御本殿にご挨拶。

 

再び御幸ヶ原に戻りお昼を戴くことにします。

セイコーマートのおにぎり。

時間がたってもパリパリの海苔と流石、地元北海道だけあって見慣れない具材がまた新鮮で、しかもまた美味しいのです。

一気に平らげてのんびりして辺りの草むらを観てるとショウリョウバッタがいました。

 

 

ご挨拶してリスタート。女体山山頂を目指していきます。

センニンソウ

 

ノブキ

 

ダイミョウセセリが羽を休ませていました。

 

途中もヤマジノホトトギスをあちこちで観ることができました。

 

女体山山頂に来るとエゾゼミがけたたましく鳴いています。

女体山御本殿

 

山頂からは青空を拝むことはできましたが、遠く靄がかかり、僅かですが霞ヶ浦を観ることができます。

 

女体山山頂から男体山を望みます。

 

北の方はというと、まだ天気が崩れそうな気配はなさそうです。

 

それでも備えあれば憂いなし、先を急ぎます。

裏筑波キャンプ場へと降りていきます。

三年前降りていく途中、膝に違和感を感じ、最後は激痛が走り休み休みでないと行けないくらいに。その後同じような症状に悩まされ、山を歩くことを断念しました。

時間が経てば治るかと今年再チャレンジしてきました。体重を絞り、歩き方(体重のかけ方)を変えてみて、漸く痛むことなく最後まで降りきることができました。

この日も歩き方に注意しながら挑みます。

北側斜面でもヤマジノホトトギスは観ることができました。

 

コナラがあちこちで立ち枯れしており、幹の下に猛毒なカエンタケが生えていました。

 

注意喚起の看板が建っています。

前回は御幸ヶ原から女体山への登山道だけにあった看板がこの登山道にまで拡げて建っています。

 

ウリノキの果実は濃い藍色になっていました。

 

葉と葉が重なりあっていたので剥がしてみるとオオカギバの幼虫が固まっています。越冬のためだったのでしょうか?

 

ナガバノコウヤボウキ

 

定点の山道

 

ヤマジノホトトギスの花の蕾と完全に開く前の姿。

 

ヤブタバコ

 

ヌスビトハギ

共にひっつき虫の代表です。

 

雨には降られることなく無事下山できたようです。

裏筑波キャンプ場に到着しました。

霧掛かっており、遠く加波山や雨引山ははっきりと見えません。

 

結局、この日歩いている間は雨には降られず、道中、つくばみらい市に入ってから西から天気が崩れました。

つくし湖から観た筑波山

 

田園拡がるつくば市池田からの筑波山

 

 

漸く朝晩が涼しくなり、日中もカラッとした秋晴れが続いて過ごしやすくなりました。

 

アキノノゲシが咲き始めました。

春のとは違い薄いレモンイエローの色をした花です。

 

この一週間前からモズの甲高い鳴き声を耳にするようになりました。

“モズの高鳴き75日”、鳴き始めてから75日目辺りに霜が降りるという言い伝えがあります。

地元だと12月末になる計算になります。

 

今日は二十四節気の“秋分”。昼間と夜の長さががほぼ同じ日です。

そして仏教では秋の彼岸になります。

この時期に必ずと言ってよい程正確に花を咲かせるヒガンバナ(曼珠沙華)。※中にはお盆に咲く市川大町のヒガンバナもありますが。

 

あちこちで見頃を迎えています。

今年も残すところ3カ月。日が暮れるのか早くなっていきます。

 

いつの間にかあの焼けるような暑い日々が彼方になっていることに気づくこの頃です。

 

 

 

 

月始めに訪ねた筑波山。山頂は雲のなかで視界が悪く、真夏とは思えない冷たい風が強く悪条件でしたが、お目当てのイワタバコの花を漸く観ることが出来て満足の一日でした。

 

男体山から女体山へ向かう途中、ササ藪の中から一輪顔を出していたヤマジノホトトギスの花。

晩夏に咲き始めるこの植物をもう一度観たくて、月末再び訪ねてきました。

 

8月も終わろうとしている平日、天気は雲と霞みが掛かってはいましたが概ね晴天。暑くなりそうな気配です。午後3時頃から天気が急変して激しい雷雨になる予報が出ていたので、寄り道せず筑波山に向かいます。

 

いつもなら真壁の街から山頂を目指すのですが、この日は裏筑波キャンプ場まで車で登って、そこに車をデポ。ここから歩いて林道を経てユースホステル跡地~御幸ヶ原~男体山山頂。自然研究路を経て再び御幸ヶ原~女体山山頂~裏筑波キャンプ場というコースを選択しました。

 

朝から照りつける太陽、湿気を帯びて少し動いただけで汗が吹き出てきます。

凍ったペットボトル二本とお約束のセイコーマートのお握り、ラスクをデイパックに忍ばせて、先ずは御幸ヶ原を目指していきます。

 

 

裏筑波キャンプ場周辺で見かけた花たち

比較的湿り気の場所に咲くノブキの花

果実はひっつき虫の代表です。

 

アカソの花序

 

ヒヨドリバナ

 

モミジガサ

 

ゲンノショウコ

 

山で夏を過ごしたナツアカネはこれから山を降りて平地に飛んでいきます。

 

林道を歩いていくと林床に赤い果実が目立ちます。

ツクバネソウの果実

 

マツカゼソウ

 

マツカゼソウのお隣に生えていたカノツメソウです。

 

「女の川」に咲くタマアジサイ

 

キンミズヒキも道沿いに咲き始めていました。

 

ガマズミの果実が色づいています。

 

林道から北側の雨引山を望む

 

ユースホステル跡地に向かう道を登ってすぐ、林床にミヤマウズラを見つけました。

 

 

 

 

なんとも愛くるしい姿です。ウズラには見えませんが笑

 

果実も育ってきています。

エゴノキ

 

キブシ

 

ウリハダカエデ

 

サルナシ

 

センニンソウ

 

ゲンノショウコ

 

登山道入る前からたくさんの花を観れてしまい、その都度立ち止まるため中々進めません。

 

 

漸くユースホステル跡地に着いて登山道に入っていきます。

まだまだイロハモミジは青々しています。

 

ヤブタバコを見つけました。こちらもひっつき虫です。

 

イヌトウバナ

 

そしてお目当ての花があちこちで現れました。

噴水のような摩訶不思議なシルエットをした花を持つヤマジノホトトギスです。

花の色は白色に紫の斑が入り、それを鳥のホトトギスの胸にある斑点に似ていることからこの名が付いたと言われています。

 

ブナの林に夏の終わりはまだ見えません。

 

御幸ヶ原は流石の酷暑で登山者も疎らです。

 

 

クサギの花は終わりに近づいていました。

 

前回訪ねた時は花が終わっていたキヌタソウでしたがまた咲いていました。

 

自然研究路経由で男体山山頂を目指していきます。

立身石で小休止。

 

朝撮ったつくば市池田の田園地帯

 

宝筺山とその奥の霞ヶ浦

 

女体山

 

おやつは定番のセイコーマートのラスク

今日はキャラメル味!

 

少しだけ秋の雲がお目見えしてくれました。

 

その2に続きます

 

 

8月後半の“房総のむら”はまだまだ厳しい残暑が続いており、施設内の里山歩いた後一旦木陰で小休止しないと危ない暑さです。

 

定点の資料館脇の森

 

ミヤノギハギ

 

ノブドウが色付いてきました

 

秋を思わせるキクの仲間が増えてきました。

ヨメナ

 

ゴンズイの果実が真っ赤に生っています。

 

ヒヨドリバナ 

 

ワレモコウも大分見かけるようになりました。

 

 

そして前回まだ少ししか咲いていなかったツリガネニンジン。

一気に花開いてきました。シロバナだけでなく薄紫の本種も咲き始めています。

 

コナラやクヌギが点在する雑木林の定点。

かなりナラ枯れがこの“房総のむら”でも観られ、伐採が進んでいます。

 

ヒサカキのトンネルの定点

真上に近い太陽で木陰の面積がこの散策路では一番あるのでは?

写真向かって右側は斜面林でその遥か先、印旛沼から吹き込む風が相まって涼しさもここはダントツです!

 

林床ではヤブランが蕾を膨らませていました。

 

シラカシの幹にいたタマムシ。今年は例年に比べ観る機会が多かった気がします。

 

ガンクビソウもキクの仲間。散策路脇で大分見かけるようになりました。

 

坂田ヶ池のハス

 

やはり水性植物のヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)

 

近くの民家の垣根にサンゴジュの赤い果実ができていました。この赤い果実から“珊瑚樹”と和名が付きました。

 

イチョウ

 

 

まだまだ残暑でしかも雨が大して降っていないこともあり、地面はパサパサ状態。人だけでなく植物もこの暑さで少し元気無さそうに見えるのは自分だけでしょうか?

次回訪ねるときには少し秋の景色が観れることを願って後にしました。