さぁ、今年も残すところ2ヶ月になりました。爽やかな秋風が木枯らしにかわり、一段と秋が深まるはずですが、今朝は暖かな一日のスタートとなりました。十年に一度の高温らしく、気分的には良いのですが、今年は何処か異常気象がずっと続いています。
小話はこの辺で。昨日の続きの毎月定例の「筑波山」です。
ケーブルカー山頂駅のある御幸ヶ原はお昼前で気温28℃。視界は引き続き良好。

加波山方面を望む
小學校の遠足で賑わう御幸ヶ原には長居せず、自然研究路に向かいます。
先ずはある一画に咲くアズマレイジンソウの花を観に。


雅楽を奏でる伶人の被る烏帽子がこの花に似ていることから名前が付きました。


トリカブトに属するこのアズマレイジンソウは全草にわたり猛毒です。花粉ですら毒を持ち、ハチミツに混じって中毒を起こすこともあるそうです。
小さな可憐な花ですが、トリカブト同様むやみに触ったり顔を近づけたりしないでください。

まだヒヨドリバナが咲いていました。

イワタバコ


アキノキリンソウが咲いていました。以前は近くの里山で観れたのですが、今では全く観ることができなくなりました。


立身石に向かう階段の縁に数ミリの十字の白い花がいくつも咲いています。
登山する方はほぼ気付かないで歩いていってしまう程の小さな小さな花はキヌタソウといい、アカネ科の植物です。
何で「キヌタソウ(砧草)」かと言うと、昔、布を柔らかくするために叩いていた木槌(砧)の形が、それの果実に似ていることからだそうで。僅か数ミリの果実を観てそんな名前を付けた先人の観察力には脱帽致します。
次回訪ねた時に観てみたいと思います。
立身石にて休憩。ここはあまり人が来ない穴場スポット。視界が開けて気分も良い!

赤い点が昨日の一番最初に挙げた筑波山の写真

宝篋山とその向こうに土浦市内と霞ヶ浦が見えます。

女体山
一息入れて再び自然研究路に戻ってすぐ、落ち葉を踏み締めた音がして振り返ると、体長2m近くあるアオダイショウが登山道を横切っていました。


通り過ぎたあとで良かった。未だにヘビは苦手である!
センチコガネがゆっくりと歩いていました。
意外に11月終わりでも見かける甲虫です。



ツクバトリカブトやアズマレイジンソウと猛毒な植物を観てきましたが、この研究路にはまたまだあります。
この不思議な形をした果実はシキミ。こちらも全草猛毒で特に果実は八角、スターアニスと呼ばれるトウシキミに似ていて誤食してしまうことがあるそうです。
こちらも気を付けましょう❗
研究路から男体山山頂に上がります。

クロモジの冬芽

ツクバヒゴタイはアサマヒゴタイの筑波産で、キク科の植物です。

男体山山頂に建つ御本殿にご挨拶。この日はなぜか登山客が多く半分切れてます。
周りはアキノキリンソウが目立つ中、唯一気にしていたのがオヤマボクチ。こちらもアザミの一種でキク科に属しています。


開花まであと少しのところでした。
オオナルコユリの果実。

再び御幸ヶ原へと向かいます。

あれだけ沢山いた生徒。お昼ごはん食べ終わったら、足早に去っていきました。
13時を回って、ようやく自分もランチにすることに。
今回はバーナーを用意したので温かいご飯にしました。

北海道初のセイコーマート。茨城は次に店舗が多く、オリジナル商品が沢山。本日は「山わさび塩ラーメン」とチャーシューマヨおにぎりにしました。
鼻につんとくるわさびスープはすすり厳禁!必ず噎せますよ。でも癖になる味です。
セイコーマートのおにぎりは時間が経っても巻いた海苔がパリパリで美味しい。他では見られない変わった具がまた美味しい。
そして歩く時必ず持ち歩くやはりオリジナルのラスク。
おやつ代わりになってます。 
メイプル、キャラメル味もあります。
是非ご賞味を!
お腹も満たされ、女体山山頂を目指します。今回の目的の花、ダイモンジソウが待っています。
3に続きます。