HIP HOPなセレブシェフの店 in New Harlem | ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

NYハーレムの高級住宅街に暮らして22年。「好き」を仕事にした女社長、音楽プロモーター&NYコーディネイターKimikoが綴るニューヨークの話、ハーレムの話、音楽の話、エンタメ、差別問題、映画、ファッションetc.

 

~全米36 都市配布の日系新聞「ニューヨーク・ビズ」に2010年創刊時よりコラムを掲載させていただいてます。今月掲載のコラムに少し加筆して転載しました~

 

ハーレムの入り口110丁目から北の8番街(フレデリック・ダグラス大通り)は、

数年前からレストラン・ロウと呼ばれ始めたが、

 

最近その数はめっきり増え、

イタリアン、すし屋、ビールバー、ワインショップ、ベーカリー、フィットネス、ティー専門店、、、ざっと30以上の新店が並び、まるでアッパーウエストの続きのような街並みで面白くない。

 

そんな中で、

2015年春にオープンした新参者ながら、とことんハーレムを意識して作られた「ストリートバード・ロティサリー」は私のお気に入り。

 

このコラム内で、7年前のオープン当時に”オバマ大統領も来た”と紹介した「レッドルースター」は、ハーレム初のセレブシェフレストランだが、その"マーカス・サミュエルソン"のハーレム2号店だ。


 

エチオピア生まれ、スウェーデン育ち。

NYミシュラン2つ星「アクアビット」から2003年ベストシェフ・イン・NYCに輝き、
「Iron Chef America(料理の鉄人アメリカ)」や、各種フードチャンネルでもお馴染み、

今や全米に6店、北欧に5店を展開しながら、現在はハーレム在住。

 

レッドルースターで表現しきれなかった「ハーレムらしさ」を出すために構想4年、

7090年代のヒップホップ、ブロックパーティをイメージしたメニューとインテリアになっている。

 

地元のアーティストによる壁や床のグラフィティや写真、

Boombox(ラジカセ)を積み重ねた巨大アートなど、

セレブシェフのイメージからは遠い、カジュアルな店内が心地いい。


 

 

マーカスの店はどこもそれぞれにデザインコンセプトが光る。

彼自身、雑誌ヴァニティ・フェアで2年連続ベストドレッサーにランクインしている洒落者だが、実は彼のファッション担当が、昨年このコラムで紹介したハーレムのこだわり洋品店だ。

 

 

 

Streetbird Rotisserieという店名&ロゴが示すとおり、

メニューの90%以上がチキン料理。

"ロティサリー"とは、仏語でロースト専門店で、専用回転オーブンで鶏を丸焼きにするので、脂が落ちてヘルシーになる。
中にはキムチ風味もあり面白い。

 

 

 

写真の”116th Street Tacos”は、イーストハーレムからネーミング。
他にもハーレムにちなんだ名前がメニューに並ぶ。

 

ハーレムコミュニティに貢献しようとしていることが随所から伝わるところも"ハーレムLOVE"な私のポイント。

オープン当初の気負ったところが、やっと少しづつ取れてきて、

古きハーレムとニューハーレムのいい按配となってきた。

 

オールドスクールのBGMと、セレブシェフのストリートフードを楽しみに、

今夜もまたふらっと出かけてみよう。

 

<関連リンク>

超一流セレブ御用達!のハーレムのお店❤ (2016年6月)

オバマ大統領もお気に入り~Red Rooster (2011年11月)

 

★StreetBird Rotisserie★

2149 FREDERICK DOUGLASS BLVD(116丁目角)

212-206-2557

ウェブサイト http://streetbirdnyc.com/


 

 

●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって15年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表(マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア)。

 

●Kimikoのプロフィールはこちら

 

 

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