祝 20周年!の予告です。 | ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

NYハーレムの高級住宅街に暮らして22年。「好き」を仕事にした女社長、音楽プロモーター&NYコーディネイターKimikoが綴るニューヨークの話、ハーレムの話、音楽の話、エンタメ、差別問題、映画、ファッションetc.

 

ハーレムの人気ソウルフード店「AmyRuth's」の看板メニュー、チキン&ワッフル(正式別名”Tommy Tomita”)を食べながら、

笑い、興奮し、話が止まらない、ふたり女子(?)会。

 

今年、我々”ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤー”は20周年を迎えます。

 

35年前、、、、

世界的に治安が悪いとされていたハーレムに、

神様は、トミー富田というコワオモテの音楽好きな日本人をたった独りで送り込みました。

 

やがて日本人が少しずつ街を訪れるようになり、

1997年、街の名士だった黒人教会メモリアル・バプティスト・チャーチのDr.プレスト・ワシントン牧師とトミーに、

初の日本人ゴスペルクワイヤーを作らせました。

 

そして20年、、、、。
帰国期限が決まっていることの多いNY在住の日本人たちが、

入れ替わり立ち代わり、ハーレムコミュニティと共に繋いできた大切な賜物です。

 

Every day is a day of Thanksgiving.


派手な打ち上げ花火ではなく、

神様の声をしっかり聞きながら、

どんな形で20周年を迎えるかを組み立てていきたいと思います。

 

 

(以下、2年前に記し、ゴスペルを歌っている多くの日本人の皆さんにも共感を頂いたゴスペルへの思いです、改めて添付しておきますね)

 

★2015年最後の日に。。。★

ゴスペルでは、今年も沢山の素晴らしい世界を見せていただけました。

特に日本人クワイヤー(Harlem Japanese Gospel Choir)では、
NYCマラソンのゴスペルステージや、ローマ法王NY訪問関連イベント、クラシックの殿堂カーネギーホール、そして地元黒人の皆さんとのゴスペルミュージカル8公演、など等、、、、
これまでの、
全米スーパーボウルや、日米のテレビ出演、ヘゼカイヤ・ウォーカーのミュージックビデオ撮影や、アポロシアターアマチュアナイト”ゲスト出演"、オバマ大統領演説後のパーティ、、、等に続き、
本当に身に余るお誘いをいただきました。

 

有難いことに全部先方からお誘いいただいたもので、
自分からお願いしたり、このクワイヤーを"営業"したことは一度も無いんです。
ほんとゴスペルミラクルです。

 

週末には沢山の魅力的で楽しいことがあるこのNYで、
「ゴスペル歌いたい」と、ハーレムの小さな教会に集まって、

イベントがあろうとなかろうと、

どちらかといえば地味にピュア~に練習しているメンバーひとりひとりの気持ちがとても大切だと思っていて、私はこのクワイヤーが大好きなんですが、

この地味さと、誘っていただくイベントの大きさが対極で、

ゴスペルが導く世界って凄いなーといつも思います。

 

Praise goes up and Blessings come down.

何かの時だけ急遽公募してもすぐ人が集まっちゃうNY。
ゴスペル全然知らなくても歌が上手いのばかり集めたら、

1~2回のリハでサウンド的にはよく聞こえるのができる、
でもそこに「心」が無いとNYのゴスペル観衆には全く響かないでしょう。
だから私はそんなゴスペルクワイヤーは作りません。

 

 

~アメリカでゴスペルを歌うということ~

実は6-7年前に、思うことあってゴスペルの大会にハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーで出場し、
当時は日本人初出場という珍しさもあってか、優勝させていただいたことがあります(その「思うこと」は、またいつか)。

 

黒人・ラティーノ以外はまだ全然いなかった時代、全て手探りで情報を集め、
ハーレム生まれで100%ピュアな教会育ちのウチの音楽監督メロディ先生(冒頭写真)に最初相談した時は、
「ゴスペルに順位をつけるなんて」と断られ、
最初で最後だから、と、私のとある思いを話してしぶしぶ承諾。

 

当日の1曲の為の準備期間約半年、
メロディ先生も私も最後まで自分の教会には言えずにいました(というか教会では言える雰囲気ではなく)。

 

というのも、
ゴスペルを歌っている人に1位とか、賞無し、とか順位は付けられない、
ゴスペルは歌の上手さや、テクニックではないから。
でも、心で歌っているかどうか、をどうやって他人が順位付けするのか(人の信仰を人が判断できるのか)、とか、
ゴスペルはエンタメではない、とか、、、

 

特にソロ部門だと、

ノド自慢感覚で普段ゴスペルに縁の無い人が出てきて「神様ー」と歌うのと、

毎瞬間神様と向き合って賛美している人が同じステージで賞を競う(?)のがナンセンスだ、とか、
なんか難しいことになってきて、

以前に比べて順位をつけるイベント自体がもうほとんど無くなりました。(グラミー賞みたいに、一年で一番良く歌われた曲、みたいなのだとわかりやすいですが、1分くらい歌ってその場で順位つける(祈りの順位付け)は確かにナンセンスだと)

 

私達も約束どおり、それが最初で最後。
もう二度と出場どころか、コンテストのようなゴスペルには足を運ぶことさえなくなりましたし、

また、

「上手く歌おうと思わなくていい。歌詞をよくかみ締めて」

ということを、常日頃から言うようになりました。

 

そうして、ゴスペルが好きなメンバーで地味にピュアに毎週歌っていると、、、、
毎年色々なお誘いをいただけるようになりました。-ゴスペルミラクル。

 

GOD USES ORDINARY PEOPLE FOR EXTRAORDINARY TASKS"

2015年、どうもありがとうございました。
新しい年も、素敵な366日でありますように。。。。

(以上、2015年の再投稿文でした)

 

 

長文を最後までお読みいただき有り難うございました。

少しでもこのクワイヤーに関わったことのある皆さんのお力もお借りするかも、乞うご期待☆

 

 

 

 

●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって15年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表(マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア)。

 

●Kimikoのプロフィールはこちら

 

 

 

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