外壁塗装工事の流れ
仮設足場組立。高圧洗浄。シーリング打替え工事。塗装工事。足場解体で終了。
高圧洗浄した後、サイディングの目地のシーリング打替え工事を行う。
塗装工事の前の重要な作業。このシーリングの劣化が、外壁の劣化・雨漏りに関係してくる部分です。
窯業系サイディングの目地は10年くらいで硬化・劣化・破断と経年劣化が始まる。
外壁の目地のゴムのような部分です。
ここが劣化して、雨水などが入り、雨漏りを起こしたり、外壁の凍害などを起こす。
シーリング工事は、とても重要な作業。
外壁塗装工事で、塗料の種類にこだわるお客様はいるけど、シーリング工事の内容を知らない人が多い。
外壁塗装工事のシーリング打替え工事において、重要視している点。どのタイプのシーリングを使うか?
1成分型か?2成分型か?
こんな機械(コーキングミキサー)で基材と硬化剤を混ぜて材料を作り、これを専用のカートリッジに入れて使う。
これを2成分型のシーリングと言います。
当社で使用しているのはサンスターのペンギンシール。低モジュラスタイプ。ノンブリードです。
ちなみにサンスターというメーカーは歯磨き粉などで有名なサンスターです。
1本のカートリッジになってるのを1成分型。このままコーキングガンにセットして使うタイプ。
ちなみに1成分型の方が高いです。ゴミも多く出ます。
ほとんどのハウスメーカーも、1成分型を使用しています。その理由は・・・
2成分型だと、まれに硬化不良をおこしたり、空気が入ってしまい、シーリング打替え工事の失敗になるから。
2成分型のシーリングは攪拌不良や、硬化不良などを起こすことがあるリスクがある為に、施工に厳しい会社では、1成分型のシーリングを使うのです。
もう一つ注意する点。施工方法の違い。
。
シーリング工事と言っても、既存の古いシーリングを完全撤去して打替えなのか?増し打ちなのか?
これによって、その後の耐久性に大きな違いが出ます。
どちらが長持ちするか?わかりますよね??
なぜ?増し打ちするのか?増し打ちのメリットは??
既存シーリングの撤去しないから施工時間が早い。撤去しないからゴミが少ない。
シーリング材料も薄く打っているから、材料が少なく済む。つまり安く工事が出来るからです!
プロが施工していれば、当たり前ですが、サイディング工事のシーリング工事は3面接着禁止です。
上記の図のように、2面接着でないと、目地の動きに弱いからです。シーリング工事って、簡単に見えそうですが、使う材料にも用途が
多数あり、施工方法も違いがあるのです。
ホームセンターに安く大量に売られているから、自分でも出来る!と間違った材料を使い、間違った施工をすると、さらに大変になります。
前置きが長くなりましたが、現場の様子。
サイディングの目地。壁を傷つけないようにカッターを入れます。
古くなったシーリングを撤去します。
目地底のボンドブレーカーを張ります。(上の図にある)
3面接着を防ぐ為ですね。ここ大事です。
マスキングテープを張り、目地にプライマーを塗ります。
シーリングとサイディングが密着しやすいようになる為に塗ります。
目地にシーリングを打ちます。注入しているイメージ?
へらで押さえます。目地にちゃんと入らないと、すぐに切れます。
抑えすぎると、沢山はみでて、壁を汚します。
シーリング打ち終わりにマスキングテープを撤去。
これが簡単そうに見えて難しい。仕上がりに差が出るんです。テープ剥がし難しい。
サッシ回りも打替えします。
外部コンセント回りの細かい所も打ちます。
窓の上の部分のシーリングは、大事です。ここからの雨漏りになります。
塗装前のシーリング工事の様子でした。
シーリング工事の大切さがわかってもらえましたか?
見てると、簡単に誰でも出来るように見える仕事ですが、とてもテクニックが必要な仕事です。
単純に、見積書の金額の違いだけでなく、施工方法の違いや、使っている材料の違いも確認する事をオススメします。