「KABRI_15」連夜のチキン承りました | 針金師フーテンの日々☆スイス・チューリッヒ・ニーダードルフ物語

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ヨーロッパでスイスはチューリッヒでの路上テキ屋物語、ドロップアウトした青春ストーリー




連夜のチキン承りました。


キブツ「KABRI」では週に4~5日、ボランティアのためにヘブライ語教室が
開かれますが、あまり人気はない。
私も子供達と簡単な挨拶程度やらヘブライ語で会話してみたいと思う。

リッキーとの言い合いの後、3日が過ぎた。

この3日間で、周りの人間の私を見る目が大分変わってきた。

危険人物のような最初の印象だったけど、実は正義の味方なのかも……
誤解していたよ、と言うような目。

勉強嫌いで、ヘブライ語のレッスンなんて全然行きそうにないyoshiが……
実はとても努力家なんだなと認める目。

喧嘩なんて強そうに見えないけど、でもホントは凄く強いのかも……
と疑うような目。

最近、一番喧嘩早いリッキーが、yoshi、yoshi、っていやに気を使っているし、
話によれば、あの晩、二人は喧嘩してリッキーはyoshiになにも言えなかったよ。

この間、yoshiがスペイン語でメンバーと話しているのを聞いたよ、ペラペラだった。
(チリやアルゼンチンから来ているメンバーもここには多い)

そんな噂がキブツ「KABRI」中に流れ浸透していったようです。

そして昨夜、9時半頃でした。

仕事はまたまた、忙しい皆さんいやがるチキンの出荷。
だけど、私のスケジュール表はアボガードとなっている、アボガドの収穫です。

それをチキンの作業リーダーがyoshiをアボガードに取られると困る、明日は
大量の出荷を控えている、トレーラー4台の出荷、これは気合いを入れないと
朝5時までには終わりそうにない、そこで、私に白羽の矢は立ったわけです。

マネージ・オフィスに行き、私にチキンの出荷に来てもらうように
変えてもらえないかと交渉にいったのです。

作業リーダーも私が居るときと、居ないときのボランティアの働き方が
違うということが分かってきたのです、そして明日は大量の出荷を控える、
これは早めに手を打たないと、えらい苦労する羽目になると。

あの、仕事の出来るアリだって、最初yoshiがチキンに来たとき、変なことを
言って、yoshiに喧嘩売られたし。

yoshiは痩せてるけど、仕事は早いし、出来るし、楽な仕事は選ばないし、
何となく強いから、私がその場で仕事をしているとボランティア連中もとても
よく動く、そんなことも作業リーダーは分かってきたのかも。

私はどこに居るのかと聞きに来ました、だけど誰も知らない、ボランティアの
行くような場所にいつも行かないのです、このときも、中学クラス、14~5歳
クラスに遊びに行っておりました。

そこにチキンの作業リーダーが嗅ぎつけてやってきました。
「yoshi、明日は大量のチキンの出荷がある、ぜひお前に手伝ってもらいたい」って
言いに来られてしまった。

どれくらい? トレーラー4台、ウワー、4台? そりゃ大変だ。
いいでしょ、行きますよ、ハア~、チキンの出荷、最近は連夜です。
 
――つづく――