「KABRI_14」地下シェルター | 針金師フーテンの日々☆スイス・チューリッヒ・ニーダードルフ物語

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ヨーロッパでスイスはチューリッヒでの路上テキ屋物語、ドロップアウトした青春ストーリー

地下シェルター。

感情をぶつける会話の場合、そう、喧嘩のような会話です。



英語はそうした会話に合っている言語なのかなと、思うのです。
日本語の場合、言いあって言葉をぶつけ合うというより、じっくり
相手のいやなことをつくような、理屈っぽい言語かなとも思ったりする。

その結果、日本人の場合、派手な喧嘩にはならないけど、じわじわっと
無言の喧嘩、無視とか、仲間はずれとか、出る杭は打たれるとか……
そうした言葉の持つ性格は、それを使う人々の生活、行動に表れるのだろう。

言葉が先か、そうした国民性が先か、とも思うが農耕民族として発展した、
日本と、狩猟民族としての祖先が侵略の繰り返しの末、落ち着いた
ヨーロッパの国々の国民性は使う言葉に表れるのだろうな、としみじみ。

しかしながらイスラエルの言語、ヘブライ語はイスラエルが独立してから
国の言語として定められ、それなりに整えられてきたが、でなかったら
日常語として忘れられ、旧訳聖書の中にだけに残る言語だったのです。

そういう意味でイスラエルの公用語としてヘブライ語を使うイスラエルの人は
言語の持つ特徴とか性格を、生活やら国民性に現れているのだろうかと、
考えたりもする。

ヘブライ語で「こんにちは」とは「シャローム」と言うが「平和」という意味でもある、
古代語が再び復活して実際に使われるようになって、日が浅いのか
国民性に現われるには、まだ、先のようです。

キブツ「KABRI」のすぐ先はレバノン国境です。
昼に夜に相手の陣地が丘の向こう見えるのです、レバノンからの砲弾は
全てイスラエルに向けて、完全装備の状態であるのだとか、恐いです。

戦禍を被るってことも無くはない、キブツ「KABRI」の中には何十個という
地下シェルターがあります、そして、ここに住む全員がそこに避難することが
可能です、しかし、そんな場合、キブツよりも街の方が危険です。

3ッケ月くらい前、近くのNahariya(Jazzバーのあった街)が、2週間くらい
ゴースト・タウンになったときがあったようです、その時、キブツ「KABRI」の
人達も全員シェルターの中で2週間くらい過ごしたそうです。

 

――つづく――