トラ姫日記 -7ページ目

黒い影。

幽霊が見える人には


はっきりと、見える人と感じる人と


いるのかもしれませんが


私は


時にはっきりと見えたり


感じたり


また、一部だけ見えたりと


するのですが、



この場合は、また違ったケースでした。





それは、


高校三年生の時、某G市の有名な

古墳の点在する場所へ

家族で行った時のことです。


その日は、気持ちがいいぐらい

雲ひとつない晴天でした。


古墳とはいったものの、

近くで見てみれば、山や丘のような

ところを歩いているだけで

私にしてみれば、特におもしろくは

ありませんでしたが、

古代の産物に

確かな歴史の歩みを感じていました。



しかし、


その穏やかな時を、


見つめる・何か・がいたのです。


そいつは、


丘の上をまたたくまにかけおり


私の横を一直線に駆け抜けていきました



その姿は



黒く。



そう



黒いのです。



そいつは



影そのものでした。



そして、私は

察しました。


その影は

現代の、いや、ちょっとやそっとの時代の

人ではないと感じました。



その黒い影は一人や二人ではなく

何人もいたのです。


古墳が点在するあたりを

風のようにかけまわったり

たちつくしていたのです。


ただその人たちは、顔も何もない真っ黒の

、影の塊で、感情も何も

わかりません。





未練や怨念や

人の心のかけらが

現世に残ってしまうとするなら

その、思いを

伝えたいとする気持ちは

消えないのでしょうか・・・・。



影になってしまっても

残る

思いとは

なんなのでしょう・・・・。


残念ながら

私には、その思いを汲み取る

力はありません。


ただ

感じ取ることしかできないのですから・・・・・・。