仏壇の音 2
我が家では猫を飼っていました。
猫の名前はミー子。
雑種でしたが、見た目はシャムネコのような
とても賢い猫でした。
ミー子は、よく
天井のはじや、角
人のいない所を、一点集中して見ていることが
ありました。
たまに、壁にむかって
シャーっっっ
と、威嚇していたりすることもありました。
その日
ミー子は私の部屋にいました。
弟も、私の部屋にいて
二人で話しをしていたのですが
いつものごとく
ミー子が
ふすまのほうを見ているのです。
私も弟も
なんか
気味が悪いね
なんて冗談半分に話していた時・・・・
ぎくり!
としました。
トントントントン・・・・・・
誰かが階段をあがってくるのです・・・・・。
下には誰もいないはずなのに・・・・。
トントントントン・・・・・・
ピタ・・・・・・・・
しーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・。
足音がおさまると
ああああああ!!!
私も弟も
あまりの
怖さに、身を寄せ合い
がたがたと震えていました。
階段からは
太い男の声がしたのです!
その声は、低く水の底から出ているような
恐ろしい声でした。
私も弟もしばらく
階段の様子を伺うことはできず
がたがたと布団をかぶり
ただ震えることしかできませんでした。
その間、ミー子は階段のふすまに
むかって
威嚇していました。
確かに、そこには
何かがいたのです。
小一時間程がたったでしょうか・・・・
ミー子も落ち着きを取り戻し、
私たちも
その気配を感じなくなっていました。
私は、おそるおそる
階段のふすまを開けました。
何もいません。
ただ、薄暗い夕方で
ほの暗い階段は
静まりかえっていました。
階段の上にある仏壇も
薄き気味悪く黒光りするだけで
何もおきてはいませんでした。
そして
私は一人、
階段を降り、下に行こうとしました。
階段をゆっくり降り
一番下まで行った時です。
ガタっガタっ!!
えっ・・・・・・
振り向いた時、
私の目の前に
あらわれたのです!!!!
つづく
