姫空木(ヒメウツギ)はユキノシタ科ウツギ属の落葉低木である。
日本原産である。
関東地方から九州にかけて分布し、山地の岩の上などに生える。
また、古くから庭園樹として利用されている。
樹高は100~150センチくらいで、空木(ウツギ)より小型である。
また、葉は空木(ウツギ)よりも細い。
よく枝分かれしてして茂るので、鉢物にも適している。
若枝は緑褐色をしており、細くて無毛である。
開花時期は5~6月である。
白色の五弁花を枝先に円錐状につける。
花径は10~15ミリくらいである。
写真は5月に大船植物園で撮った。
学名:Deutzia gracilis
夏白菊(ナツシロギク)はキク科キク属の多年草である。
原産地は西アジア、バルカン半島である。
ヨーロッパや北アメリカに帰化し、野生化している。
草丈は30~100センチくらいである。
葉は羽状に深く裂ける。
開花時期は5~7月である。
花径1~2センチの菊に似た強い芳香がある白い小花をたくさんつける。
園芸種には八重咲きや白と黄のポンポン咲きのものもある。
ハーブとしても利用され、疲労回復などの効果がある。
また、駆虫薬としても使用される。
別名をマトリカリアという。
写真は6月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Tanacetum parthenium
★菊の香を辺り一面漂わせ
夏白菊は煌くように
常磐露草(トキワツユクサ)はツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草である。
原産地は南アメリカである。
日本へは昭和初期に園芸植物として渡来したが、現在では野生化している。
名前のように常緑である。
茎は横に這い1メートルくらいに伸び、節から根を出す。
開花時期は5~8月である。
三角形の小さな白い花を咲かせる。
雄しべは6本あり、毛が生えている。
別名は野博多唐草(ノハカタカラクサ)である。
露草(ツユクサ)や紫露草(ムラサキツユクサ)と同じ仲間である。
写真は5月に鎌倉にある光則寺で撮った。
学名:Tradescantia fluminensis
★花びらの形不思議な三角形
常磐露草謎秘めて咲く
踊子草(オドリコソウ)はシソ科オドリコソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、木陰の草むらや林の中に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は30~60センチくらいである。
茎は直立した柔らかい四角柱状で、枝分かれしない。
葉は卵形をしており、向かい合わせに生える。
葉は縮れていて、皺が多い。
開花時期は4~6月である。
葉の脇に唇形をした花をつける。
花の色は薄紫色のものもあるが、普通に見られるものは白い色をしている。
花の名は、茎を取り巻いて咲く花の様子を笠をかぶった踊子に見立てたものである。
若葉は食用になり、根は薬用になる。
俳句の季語は夏である。
写真は4月に赤塚植物園で撮った。
学名:Lamium album var. barbatum
梅花空木(バイカウツギ)はユキノシタ科バイカウツギ属の落葉低木である。
別名の薩摩空木(サツマウツギ)は学名にも取り入れられている。
本州、四国、九州に分布し、山地などに生える。
また、庭木ともされている。
高さは2メートルくらいである。
卵形の葉は向かい合って生え、3本の縦脈が目立つ。
開花時期は5~6月である。
枝先に数個の白い四弁花をつける。
園芸品種で八重咲きのものもある。
名は、空木の一種で梅の花に似ているところからきている。
写真は6月に赤塚植物園で撮った。
学名:Philadelphus satsumi
鷺苔(サギゴケ)はゴマノハグサ科サギゴケ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、湿った草地や田の畔などに生える。
花の色は白色のものと紫色のものがあるが、紫色のものは紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)と呼んで区別することもある。
この紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)は牧野富太郎博士の命名だそうである。
開花時期は4~5月である。
唇状の花をたくさん咲かせる。
下の唇が大きく伸びて発達している。
名前の由来は、地面を這うように伸びる様子を苔にたとえ、花の形を鷺にたとえたものだという。
写真は5月に赤塚植物園で撮った。
学名:Mazus miquelii(紫)
学名:Mazus miquelii form. albiflorus(白)
★空翔ける夢を抱いて生まれしや
鷺苔の花地伝い伸びて
岩絡み(イワガラミ)はユキノシタ科イワガラミ属の落葉蔓性樹木である。
北海道から九州にかけて分布し、ブナ林などの広葉樹林の幹についたり、岩などを這い登って生育している。
海外では朝鮮の山地帯に分布する。
気根という空中で伸びる根で樹皮や岩にへばりつくのである。
茎は数メートルに伸びる。
葉はハート形で先が尖り、長さは3~10センチくらいである。
開花時期は5~7月である。
茎先につける花の中心部には小型の両性花(本当の花)がたくさんあり、周辺には1枚の白い萼でできたスペード形の装飾花がある。
名前の由来は木の幹や岩に絡みつくことからきている。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Schizophragma hydrangeoides
★するすると幹を昇って岩絡み
白い萼片旗振るように
空木(ウツギ)はユキノシタ科ウツギ属の落葉低木である。
日本各地の山野に自生し、生垣にも植えられている。
空木(ウツギ)の名は、枝が中空になっていることからつけられたものである。
材質は硬く、木釘や楊枝などに用いられている。
樹高は1~2メートルくらいである。
葉は細長い卵形で先が尖り、向かい合って生える。
葉の長さは3~6センチくらいである。
縁には浅い鋸歯がある。
開花時期は5~6月くらいである。
白い五弁花を円錐状の花序にたくさん垂れ下がってつける。
別名は卯の花(ウノハナ)である。
これは、卯月(陰暦4月)に花が咲くということからつけられた名である。
「♪卯の花の匂う垣根に…」の卯の花である。
なお、葉や実を乾燥させたものには利尿効果があり、生薬名を溲疏(そうじょ)と言う。
俳句では、「卯の花」「空木の花」「花空木」「卯の花垣」などが夏の季語である。
写真は5月に赤塚植物園で撮った。
実の写真は10月に清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Deutzia crenata
ライラックはモクセイ科ハシドイ属の落葉低木ないし小高木である。
原産地はバルカン半島である。
16世紀にヨーロッパ全体に広がった。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
ライラックは英語名で、フランス語ではリラと呼ばれる。
また、紫丁香花(ムラサキハシドイ)という和名もある。
樹高は4~7メートルくらいである。
葉はハート形をしており、革質で光沢がある。
開花時期は4~5月である。
先が4裂した花径1センチくらいの筒状花を密生して円錐花序をつくる。
花序の長さは10~20センチくらいである。
雄しべや雌しべ花冠より短い。
丁香花(ハシドイ)のほうは花の外に突き出ている。
多くの園芸品種が作出されていて、一重咲き、八重咲きのそれぞれに白、淡青色、濃紫色がある。
香りがよく、香水の原料ともされる。
また、ライラックは色の名前(薄い紫色)にもなっている。
札幌市の花として知られ、毎年5月の下旬に「ライラック祭り」が開催される。
俳句の季語は春である。
写真は5月に函館の旧イギリス領事館で撮った。
学名:Syringa vulgaris











