受け咲き君子蘭(ウケザキクンシラン)2


受け咲き君子蘭(ウケザキクンシラン)はヒガンバナ科クンシラン属(クリビア属)の常緑多年草である。
原産地は南アフリカのナタール地方で、森林内の林床に生育している。
君子蘭(クンシラン)の名で流通しているが、植物学上の君子蘭(クンシラン Clibia nobilis)は別にある。
「受け咲き」というのは花が上向きに咲くという意味で、君子蘭(クンシラン)は花が下向きに咲き、先端もわずかしか開かないため人気がなく、姿を消してしまったそうである。
なお、蘭の名がつくがランの仲間ではなく、高貴な花のイメージからつけられた名前である。
草丈は40~50センチくらいになり、15~20個くらいの花をつける。
開花時期は1~4月である。
花の色はオレンジやクリームなどがある。
俳句の季語は春である。
写真は4月に伊豆海洋公園で撮った。
学名:Clivia miniata


★赤々と命燃やして君子蘭
 高貴の姿色に溢れて


受け咲き君子蘭(ウケザキクンシラン)


花柳(ハナヤナギ)2


花柳(ハナヤナギ)はミソハギ科クフェア属の常緑小低木である。
原産地はメキシコである。
名の由来は、葉が柳(ヤナギ)に似ているところからきている。
萼筒を楽しむ植物で、花のように見えるのは萼筒である。
樹高は30~90センチくらいになる。
開花時期は夏から晩秋にかけてで、黄色からオレンジ色へと変化する。
長い雄しべが突き出している。
写真は1月に新宿御苑の温室で撮った。
学名:Cuphea micropetala


★ぶらぶらと筒をぶら下げ花柳
 長い雄しべがよいアクセント


花柳(ハナヤナギ)


パンジー'ディープモルフォ'2


パンジーはスミレ科スミレ属の園芸品種の総称である。
別名を三色菫(サンシキスミレ)という。
パンジーの名はフランス語のパンセ(考える)に由来する。
蕾の俯く姿を物思いにたとえたものである。
原産地は北ヨーロッパである。
日本へは江戸時代に渡来した。
'ディープモルフォ'は人気のパンジー'モルフォ'のパープル版である。
中心が黄色で、上弁や縁に濃い紫色を発色させる。
花が斜め上を向いて咲くので、ひときわ目につく。
開花時期は秋~春である。
写真は2月に自宅で撮った。
学名:Viora x wittrockkiana


★俯いた姿がいいと言われるが
 パンジーだけど上を向き咲く


パンジー'ディープモルフォ'


満作「ダイアナ」2


満作「ダイアナ」は、満作(マンサク)の園芸品種の一つで、赤花であるのが特徴である。
満作(マンサク Hamamelis japonica)はマンサク科マンサク属の落葉小高木である。
この満作(マンサク)と中国原産の支那満作(シナマンサク Hamamelis mollis)を種間交雑させた園芸品種が満作「ダイアナ」である。
支那満作(シナマンサク)は日本の山野に自生する満作(マンサク)に較べ開花時期が早い。
また、花に香りがあり、花の時期にも前年の葉が枝に残っている。
種間交雑種(intermedia)も含めて花がやや大きく、黄色以外の花色の品種もある。
満作「ダイアナ」もその一つである。
樹高は1~2メートルである。
開花時期は2月である。
写真は2月に神代植物公園で撮った。
学名:Hamamelis×intermedia cv.Diana


★ダイアナと名づけられしか満作の
 花は真っ赤に枝を覆いて


満作「ダイアナ」


匂い紫羅欄花 (ニオイアラセイトウ)2


匂い紫羅欄花 (ニオイアラセイトウ) はアブラナ科エリシマム属の多年草である。
しかし、暑さに弱いので園芸上は秋播き一年草として扱われる。
原産地は南ヨーロッパである。
現在ではエリシマム属に分類されるのが一般的だが、古い文献ではチェイランサス属に分類されていた。
そのため、チェイランサスの名でも流通している。
草丈は10~50センチくらいである。
葉は長く、披針形をしている。
開花時期は1~5月である。
花径1~2センチくらいの香りのよい小さな花が房状に咲く。
花の色は黄色、赤、オレンジなどがある。
「紫羅欄花」というのは妙な名前であるが、葉が厚くて毛に覆われており、ラセイタという布(ポルトガル語で羅紗に似た地の厚い毛織物)に似ていることから転訛したらしい。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
チェイランサス・ベガと呼ばれる園芸品種である。
学名:Erysimum cheiri cv.(=Cheiranthus cheiri cv.)


★冬を越しきっと綺麗に咲くからと
 チェイランサスは雨に濡れつつ


匂い紫羅欄花 (ニオイアラセイトウ)


蝋梅(ロウバイ)2


蝋梅(ロウバイ)はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代に朝鮮半島を経由して渡来した。
樹高は2~5メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は1~2月くらいである。
葉の展開に先立って、花径2センチくらいの花をたくさんつける。
外側の花被片は淡い黄色で透き通り、内側の花被片は濃い紫色になる。
花の少ない時期に咲くので珍重されている。
蝋梅(ロウバイ)の名は、蝋細工のように見える花の姿から来ており、辺り一面に水仙に似た芳香を漂わせる。
ロウバイ属には、このほか素心蝋梅(ソシンロウバイ)、満月蝋梅(マンゲツロウバイ)、アメリカ蝋梅(アメリカロウバイ)などがある。
俳句の季語は冬である。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Chimonanthus praecox


★丸まった蕾開けば薄造り
 唐梅(からうめ)の花香り仄かに


蝋梅(ロウバイ)


満月蝋梅(マンゲツロウバイ)2


蝋梅(ロウバイ)はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代に朝鮮半島を経由して渡来した。
樹高は2~5メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は1~2月くらいである。
葉の展開に先立って、花径2センチくらいの花をたくさんつける。
花の少ない時期に咲くので珍重されている。
蝋梅(ロウバイ)の名は、蝋細工のように見える花の姿から来ており、辺り一面に水仙に似た芳香を漂わせる。
写真は満月蝋梅(マンゲツロウバイ)と言われる種類のものである。
素心蝋梅(ソシンロウバイ)から選抜された大輪の園芸品種である。
まさに満月を思わせる花弁である。
蝋梅(ロウバイ)は花弁の中心部が濃い紫色になるのだが、素心蝋梅(ソシンロウバイ)は花弁全体が黄色くなる。
俳句では「蝋梅」が冬の季語である。
写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Chimonanthus praecox var. lutea


★満月と名づけられしや大輪は
 木枯らし吹けど肌照り映えて


満月蝋梅(マンゲツロウバイ)


矢筈葛(ヤハズカズラ)


矢筈葛(ヤハズカズラ)はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属(ツンベルギア属)の蔓性多年草である。
原産地は熱帯アフリカである。
現在では熱帯各地に帰化している。
日本では小笠原諸島、南西諸島に分布している。
名の由来は、葉の形が矢筈(矢の一端の弦にかける部分)に似ているところからきている。
蔓性で、支柱があれば1~2メートルくらいまで伸びる。
開花時期は4~6月である。
暖地では周年開花をする。
黄色い花冠は5つに裂けて横に開き、真ん中は褐色になっている。
花の色にはオレンジ色や白などのものもある。
写真は1月に新宿御苑の温室で撮った。
学名:Thunbergia alata


★鮮やかな黄の真ん中に円らなる
 黒き瞳か矢筈葛は


矢筈葛(ヤハズカズラ)


素心蝋梅(ソシンロウバイ)2


蝋梅(ロウバイ)はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代に朝鮮半島を経由して渡来した。
樹高は2~5メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は1~2月くらいである。
葉の展開に先立って、花径2センチくらいの花をたくさんつける。
花の少ない時期に咲くので珍重されている。
蝋梅(ロウバイ)の名は、蝋細工のように見える花の姿から来ており、辺り一面に水仙に似た芳香を漂わせる。
写真は素心蝋梅(ソシンロウバイ)と言われる種類のものである。
蝋梅(ロウバイ)は花弁の中心部が濃い紫色になるのだが、素心蝋梅(ソシンロウバイ)は花弁全体が黄色くなる。
素心蝋梅(ソシンロウバイ)が渡来したのは明治時代である。
英名はウインタースイート(Winter sweet)である。
このほか満月蝋梅(マンゲツロウバイ)、アメリカ蝋梅(アメリカロウバイ)などの種類がある。
俳句では「蝋梅」が冬の季語である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Chimonanthus praecox var. lutea


★蝋梅はそっと顔出し身をすくめ
 だけど優しい香りに満ちて


素心蝋梅(ソシンロウバイ)


節分草(セツブンソウ)2


節分草(セツブンソウ)はキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方から中国地方にかけて分布し、雑木林などの半日陰地に生える。
草丈は5~15センチくらいである。
地中に球形の塊茎がある。
葉は線形で3つに裂け、輪を描くように葉がつく。
開花時期は2~3月である。
5弁の白い花びらのように見えるのは萼である。
本当の花びらは退化して、花の中心にある黄色い蜜槽と呼ばれるものになっている。
名の由来は節分のころに咲くことからきているが、山地での開花は3月になるという。
写真は2月に神代植物公園で撮った(植栽)。
学名:Eranthis pinnatifida(=Shibateranthis pinnatifida)


★真っ先に春を告げ咲く花びらは
 ただ愛らしく名は節分草


節分草(セツブンソウ)