日本水仙(ニホンズイセン)2


水仙(スイセン)はヒガンバナ科スイセン属の多年草である。
日本水仙(ニホンズイセン)は房咲き水仙(フサザキスイセン)の仲間である。
房咲き水仙(フサザキスイセン)の原産地は地中海沿岸地方で、シルクロードを経由して中国にもたらされた。
日本へは、平安時代に遣唐使などによって薬草として持ち込まれ、野生化して日本水仙(ニホンズイセン)となった。
草丈は40センチくらいである。
葉は平たく4~6枚ある。
開花時期は12~3月である。
花の色は外側が白く、真ん中にある副冠といわれる筒状の部分黄色い。
写真は1月に新宿御苑で撮った。
学名:Narcissus tazetta var. chinensis


★お世辞など言っては厭よおほほのほ
 自慢顔して水仙の咲き


日本水仙(ニホンズイセン)


柊(ヒイラギ)2


柊(ヒイラギ)はモクセイ科モクセイ属の常緑低木である。
福島県以西の本州から沖縄にかけて分布し、低地の森林に生育する。
海外では台湾にも自生している。
葉の周りに鋭い棘がある。
名の由来は、「ひいらぐ」という古語から来ている。
ズキズキするほど痛いという意味なのだそうである。
生垣に使われたり、魔よけに使われたりしている。
ただし、老木になると葉の棘は次第になくなってしまう。
樹高が高くなると草食動物などに食べられてしまう心配がなくなるからなのだという。
開花時期は11~12月である。
葉に脇に白い花をつける。
実は翌年の初夏に黒く熟する。
材は堅く、櫛や算盤玉の材として用いられる。
写真は12月に赤塚植物園で撮った。
学名:Osmanthus heterophyllus


★爪を研ぎ悪戯そうに見えるけど
 心根優し花は純白


柊(ヒイラギ)


寒咲文目(カンザキアヤメ)2


寒咲文目(カンザキアヤメ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地域である。
名の通り、冬に咲く文目(アヤメ)である。
草丈は15センチくらいである。
文目(アヤメ)と異なり葉は枯れない。
開花時期は11~3月くらいである。
花の色は青紫色である。
茎はほとんどなく、花筒が長いのが特徴である。
そのため、花が葉の陰に隠れてしまうのが残念なところである。
しかし、花期が長く常緑なので長い間楽しめる。
写真は3月に川口グリーンセンターで撮った。
学名:Iris unguicularis


★葉陰から青紫の色見せて
 寒咲文目は恥ずかしそうに


寒咲文目(カンザキアヤメ)


リトルエンジェル2


リトルエンジェルはノボタン科シコンノボタン属の常緑低木である。
紫紺野牡丹(シコンノボタン)の園芸品種で、三色野牡丹(サンショクノボタン)ともよばれる。
これは、1本の木に色合いの異なる花が共存することからきている。
紫紺野牡丹(シコンノボタン)の原産地はブラジルで、秋から冬にかけて次々と開花する。
樹高は100センチくらいになる。
葉は長い楕円形で、縦に複数の脈が貫いている。
開花時期は10~12月である。
咲き始めの時期は中心部が白く外側が紫色をしているが、日を追うごとに赤味が増し、花弁全体がピンクから赤紫へと変化する。
写真は10月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Tibouchina urvilleana cv.Little Angel


★次々と花の色変え咲き続く
 リトルエンジェル人気を呼んで


リトルエンジェル


ヒポエステス・アリスタタ2


ヒポエステス・アリスタタはキツネノマゴ科ヒポエステス属の常緑多年草である。
原産地は中央アフリカの西部である。
草丈は100~150センチくらいである。
直立性で、よく枝分かれをする。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は9~4月である。
穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)に薄紫色の花を咲かせる。
花冠は細長い円筒形で、唇形に2つに裂け、上の唇は3つに裂ける。
英名はリボンブッシュ(Ribbon bush)である。
写真は11月に新宿御苑の温室で撮った。
学名:Hypoestes aristata


★はるばるとアフリカの地からやって来て
 咲かせる花はただ愛らしく


ヒポエステス・アリスタタ


紫紺野牡丹(シコンノボタン)2


紫紺野牡丹(シコンノボタン)はノボタン科ティボウキナ属の常緑半低木である。
野牡丹(ノボタン)の名でも流通しているが、日本原産の野牡丹(ノボタン)はノボタン属で仲間が異なる。
原産地はブラジルである。
樹高は100~150センチくらいになる。
寒さには比較的強く、暖地では冬でも屋外で育てることができる。
葉にはビロード状の短い毛があり、観葉植物としても楽しめる。
開花時期は二度あり、9~12月と3~5月である。
濃い紫の比較的大きな美しい花をつける。
花は一日花で、朝咲いて翌日には散る。
写真は10月に鎌倉の長谷寺で撮った。
学名:Tibouchina urvilleana


★鮮やかな紫の花次々と
 咲かせ花散る紫紺野牡丹


紫紺野牡丹(シコンノボタン)


蔦菫(ツタスミレ)2


蔦菫(ツタスミレ)スミレ科スミレ属の常緑多年草である。
オーストラリアの東部や南部、マレー半島などに分布する。
湿り気のあるところに生え、地面に蔦を這わせてマット状に広がる。
グランドカバーにも好適である。
草丈は10センチくらいである。
葉はハート形をしている。
開花時期は4~6月だが、周年開花性もある。
花弁は中心部が紫色で先端が白く、花弁の先端が後ろへ反り返る。
この2色のコントラストから連想されてかパンダ菫(パンダスミレ)という愛称がある。
英名はオーストラリアンバイオレット(Australian violet)である。
写真は1月に新宿御苑の温室で撮った。
学名:Viola hederacea


★可憐なる姿を見せて蔦菫
 まほろばの夢伝うがごとく


蔦菫(ツタスミレ)


木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)2


木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)はキツネノマゴ科ヤハズカズラ属(ツンベルギア属)の蔓性常緑小低木である。
金魚木(キンギョボク)の別名もある。
原産地は西アフリカである。
樹高は1~2メートルになる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の柄は短く、先は尖る。
葉は明るい緑色をしており、わずかに3つに裂ける。
開花時期は1~6月だが、周年性がある。
葉の脇に濃い青紫色の筒状花をつける。
花冠の先が5つに裂けて、横に開く。
花の色は濃い青紫色だが、真ん中は濃い黄色で、筒の部分は白い。
英名はキングズマントル(King's mantle:王様のマント)である。
学名のツンベルギア・エレクタで表示をするところもある。
白花種もあり、白花金魚木(シロバナキンギョボク)と呼ばれている。
写真は1月に夢の島熱帯植物園で撮った。
学名:Thunbergia erecta
学名:Thunbergia erecta cv. Alba(白花)


★派手やかな色彩どこか艶っぽい
 矢筈葛は南国の花


木立矢筈葛(コダチヤハズカズラ)


ディアンテラ・ノドサ2


ディアンテラ・ノドサはキツネノマゴ科ディアンテラ属の常緑多年草(小低木)である。
原産地はブラジルである。
草丈は100~150センチくらいになる。
葉は長い楕円形で先が尖り、向かい合って生える(対生)。
温室では周年開花をする。
葉の脇に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、桃色の唇状の花をつける。
写真は1月に新宿御苑の温室で撮った。
学名:Dianthera nodosa(=Justicia brasiliana)


★儚げなピンクの花が気だるげに
 咲いて枯れはてその繰り返し


ディアンテラ・ノドサ


藪椿(ヤブツバキ)


藪椿(ヤブツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑高木である。
本州の青森県から沖縄にかけて分布する。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。
花の咲き方などに変異が多い。
万葉集のころから知られるが、近世に入り茶花として愛好されて多くの園芸品種が生まれた。
樹高は10~15メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には疎らなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で艶がある。
葉脈は比較的不鮮明である。
開花時期は10~4月である。
花の色は基本的には赤で、花径5~8センチくらいの筒状の5弁花を咲かせる。
雄しべはたくさんある。
離弁花だが花弁のつけ根と雄しべが合着しているので、花びら1枚ずつは散らないで1花ごと落花する。
種子からは椿油を採取する。
材は工芸品、細工物などに使われる。
俳句の季語は春である。
写真は1月と3月に大船フラワーセンターで撮った。
学名:Camellia japonica


★見参と雪割り咲いて藪椿
 深き緑に霊を宿らせ


藪椿(ヤブツバキ)2