心が晴れる「はれ、ことば」-8


           願いごとを

           少なくする

           ほんとうの

           願いだけ

           叶うよう


願うことは、心をこめること。
願うことは、心をかたむけること。
願うことは、心をくだくこと。

だから、いろんな願いを一度に叶えようとしては
いけないのだと思う。
同時に、たくさんのものに心をくだけるほど、人は
器用な生きものではないから。

たったひとつに 心をこめて、心をかたむけて
祈るように願ったものだけが、ほんとうに叶う──。

願いごとは、ひとつずつ叶えてゆくのがきっといい。


Photo:   Naomi Okunaka



心が晴れる「はれ、ことば」-fuyu


    白い森の 深いところで
    冬ごもりしている動物たちを想う

  

    思い惑わず 誰にも会わず
    しずかに、しずかに 
    春がくるのを待っている


    もうすぐ春 もうすぐ春
    と 空がおしえてくれるまで


    思い惑わず 誰にも会わず
    しずかに、しずかに
    ときには人も冬ごもりするといい


    それはたとえば
    ちぎれそうな心を守るために
    ふたたびの力が満ちるように


    もう大丈夫 もう大丈夫
    と 心やわらかに始動するまで


心が晴れる「はれ、ことば」-2


           笑顔と

           笑顔は

           なかよしで

           磁石みたいに

           くっつきます


笑顔でいるから 笑顔な人が集まってくるのか
笑顔な人のそばにいるから 笑顔になれるのか
どちらが先だか わからないけれど
笑顔と笑顔がなかよし、というのは ほんとう。


笑顔と笑顔は 手をつなぎます。
笑顔と笑顔は おしくらまんじゅうをします。
笑顔と笑顔は 笑顔に呼びかけます。
笑顔と笑顔は ある哀しみを笑顔に変えます。


そうして笑顔と笑顔は、つながってゆきます。



Photo:   Naomi Okunaka

心が晴れる「はれ、ことば」-1

          頷いてくれる
          人がいて

          言葉にすれば
          迷いなく
          歩けるようで


言葉は 言葉の 背中を押してくれるから
夢はできるだけ、言葉にして語ったほうがいい。


「いいんだよ、それで」 
誰かに そう頷いてもらえたら
それだけでもう、だいじょうぶ って思える。


迷わず、いこう。
心うれしく いさましく そんな気持ちになれる。

Photo:   Naomi Okunaka


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新年、明けましておめでとうございます。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。


どうぞ、皆さまそれぞれに

夢語り、夢叶う、すてきな一年になりますように。


今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

                          未月

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心が晴れる「はれ、ことば」-1


      まっすぐに 手をのばせば
      願いはまっすぐ 叶います 

      まっすぐに 心をのばせば
      想いはまっすぐ 届きます



ときには 心ぜんぶで
手をのばさなければならないものがある、と思う。


大切なものが大切と 好きなものが好きと
心に正直に 素直に まっすぐに──。


  ためらっていては、何も変わらないし
    わたしが動かなければ、何も始まらない。



Photo:   Naomi Okunaka