Hardnutのブログ -87ページ目

今日はディワリ(Diwali)

約110年前、英国は東アフリカの植民地化を進めるにあたり、インフラ整備の中心がインド洋の港町モンバサからナイロビを経由しウガンダ・カンパラまでの東アフリカ鉄道を建設することであった。

鉄道建設などの多くの建設事業を進めるため、当時のアフリカ人はあまりに未開ということで当時やはり英国植民地だったインド・パキスタンから3万人以上のインド・パキスタン人(Asians)を建設労働者としてアフリカへ連れて来て、その多くの人たちがそのまま居着くこととなった。いま東アフリカで多く見かけるAsianたちはそう言った人たちの子孫たちということになる。


インド人が多く住む都市では彼らの交流の場としてGymkhana Clubという施設があり、彼らのいろいろなイベントの場として使用される。

その年によって変わるが、今日10月17日はヒンズー教の年間の最大行事Diwali、彼らのお正月となっている。

Diwaliは一週間にわたって続く行事で、今日は正確には大晦日、New Year's EveということでDiwaliの始まりを盛大に祝う。

Gymkhana Clubのクリケット場などにイベント用特設巨大テントをを張って特製レストラン・シアターとして歌舞音曲を楽しみながら飲み食いを明朝まで続けるのが恒例となっている。


ナイロビでは、家庭用の花火は原則禁止となっていて普段はロケット花火や爆竹を鳴らしてはいけないことになっている。理由は、あのパンパンという乾いた破裂音は銃声と間違えられるからだ。それが、Diwaliの日だけは市役所・警察が特別許可をしてくれるので、インド人たちはこの時とばかりGymkhanaだろが住宅地だろうがパンパンやりつづける。インド人が近くに住むヒンズー教に関係ない人たちは今晩はおちおち眠っていられない。

あとで知人に電話をして「A Happy Diwali !」の挨拶をしてやろう。


『ケニア! 彼らはなぜ速いのか』

水曜日の早朝ミュンヘンを経ちパリ経由で昨日(木)の早朝成田に帰着。疲れた。

実は、今回は貯まっていたKLM/エア・フランス(AF)マイレージを使ってチケットを購入したので、いくらかの燃料サーチャージ・空港利用税は払ったものの、実質フリー・チケットで往復した訳だけれど、往路の成田1日足止め、復路のパリ-成田間は120キロはあろうかと思われる巨漢パリ・ジェンヌと隣合わせたために圧倒されて眠れず、またしてもKLM/AFはハズレだった。


まだちょっと疲れも残るけれど、今晩はケニアから一時帰国しているKさんと会うことになっている。

Kさんはケニアの素質ある陸上選手を発掘して日本へ留学生として送り出すと言うことをしており、このことにいろいろなことを云う人もいるけれど、有能でやる気のあるケニア人に陸上という分野で活躍できる機会を提供している訳だから大変ユニークなことと敬服する。


昨年、朝日新聞のロンドン駐在の記者が文芸春秋社から『ケニア! なぜ彼らは速いのか』という本を出版した。

本屋での立ち読みでパラパラめくっただけだったが、「なぜ速いのか」と問いかけながら「高地で」「毎日長い距離を歩いて通学し」「途中あまり水を飲まない」等等を述べてはいるが、そこにははっきりとした答えはなかった。それに、この著者はケニアから欧州へ出ていっているケニア西部のカレンジン族の選手とその背景に焦点を合わせているようで、日本で活躍する選手、カレンジン族以外の部族のことは無視したのか眼中になかったのか、その辺のところにも触れていない。

ケニアで長く現地の人たちと付き合うと、日本人の県民性のようにその土地土地、部族部族にいろいろな差異があることが分かってくる。彼らの名前ほ聞けばどこの部族かが分かるし気質についても推測できる。

Kさんが日本へ紹介しているのはほとんどがキクユ族で、Kさん自身も留学生として送り出した後になってトラブルになるケースが少ないと云っている。この言葉の意味が良く理解できる。

実際にどう云う手続きでKさんが留学生として送り出しているのかは勿論知らないが、当然契約事項があって当事者はそれを承諾して上での筈だが、ルオ族やカレンジ族というのは時に契約いうものがあっても後でそれを無視して無理難題を言ってくることがままある。しかしキクユはあまりそう云うことがない。そんなことがあるからKさんはキクユ族の選手に集中して行くのだろう。

そして、確かにかつてはナショナル・チームにはカレンジン族が多かったが、ここ20年はキクユ族が台頭してきている。全く勝手な思い込みだが、「陸上はカネになる」というキクユの意識が彼らを駆り立て強くしていると思う。キクユが他の部族よりはるかにカネに執着するということは、彼らと少し長い期間付き合えば理解することができる。それが「なぜ速いか」の正解の大本命と思うのだが。今晩、Kに聞いてみよう。

仕上げはシュニッツェルで

今回の出張の予定はおおむね良好に消化し、明朝、ミュンヘン7:00発と云うとんでもなく早いフライトで帰国の途につくので、夕刻、レーゲンスブルグからミュンヘン空港に来て空港近くのホテルにチェックインした。


日本からドイツを訪れる観光客のほとんどはライン河下りとロマンテック街道を辿ると聞いたが、なかなかそのあたりを訪れる機会がない。とりわけミュンヘンからそう遠くないロマンティック街道の終点、ルドヴィッヒ二世のノイシュバンシュタイン城は写真では見たのとがあるが訪れたことがなく、誰かが「狂人が夢を実現させた無益な完璧」と形容した名所は今回も訪れることはできなかった。


仕事の関係で海外出張をすると日本人ツアーのグループと居合わせたり乗り合わせたりという機会もあり、見るとはなしにウォッチングの機会を得たり聞くともなしに会話が耳に入って来たりして時々楽しい思いをさせていただいている。

これは、とても独断的な見方だけれど、夏休み・年末年始とか大型連休のときではなく、仕事をしている人が旅行へ出かけることができない時期にツアーに参加している人たちを見ると、たとえば15人のグループだと10人から12人は団塊世代以上の女性ばかりのような気がする。

その女性たちを見ていると、「ロマンティック街道というのはローマへ通じる街道という意味でロマンスとは関係ないのょ」「へぇー、そうなんだ」などと云う「親分・子分関係の二人組」や、「ボケ・突っ込みの漫才コンビ」をやっている二人組、または「3人以上の仲良しグループ」などいろいろなタイプの女性同士の組み合わせがあると見ているが、言えることは、とにかくこの団塊オバさんはみんな元気だ。


去年、業界の集まりがあってイスタンブールを訪れた際に、トルコ政府が市内観光などをアレンジしてくれていろいろな国からの参加者と一緒にブルーモスクやトプカプ宮殿などを回っているときに、インドから来ていた人が小声で「日本人がいっぱい来ているけど、どうして女性ばかりなのか」と聞いてきた。

おっ、来たな! と思って説明してやった。「あなたは日本の戦後の目覚ましい発展は承知していると思うし、日本の素晴らしい工業技術の水準などはよご存じと思うがいかが? その発展を支えてきた男性諸氏は定年になり、くたくたになって休養していてとても海外旅行などに出かける元気がなく、旦那さんたちは奥さん達だけで出掛けることを望んでいるのだよ」と云ってやったら、真顔で「へぇぇ、そうですか」と納得していた。

ちょっと過激な見方だけれど、結構真実を突いている思うのだが、、、。


明日は出発が早いので、早めに夕食をすませたが、今回の〆はルドヴィッヒ二世のことがあたまにあったのでSchnitzelに決めた。注文をしたら奥の厨房でドンドンドン、ドンドンドンと肉を叩く音が響いてきた。別名Escalopと云う牛を叩いて薄く伸ばした「牛かつ」のパン・フライで、ベシャメル・ソースをかければウィーン風になるが、今晩はシメジのような茸とジャガイモを一緒に炒めた付け合せでこの時季のババリアにぴったりのものだった。