仕上げはシュニッツェルで
今回の出張の予定はおおむね良好に消化し、明朝、ミュンヘン7:00発と云うとんでもなく早いフライトで帰国の途につくので、夕刻、レーゲンスブルグからミュンヘン空港に来て空港近くのホテルにチェックインした。
日本からドイツを訪れる観光客のほとんどはライン河下りとロマンテック街道を辿ると聞いたが、なかなかそのあたりを訪れる機会がない。とりわけミュンヘンからそう遠くないロマンティック街道の終点、ルドヴィッヒ二世のノイシュバンシュタイン城は写真では見たのとがあるが訪れたことがなく、誰かが「狂人が夢を実現させた無益な完璧」と形容した名所は今回も訪れることはできなかった。
仕事の関係で海外出張をすると日本人ツアーのグループと居合わせたり乗り合わせたりという機会もあり、見るとはなしにウォッチングの機会を得たり聞くともなしに会話が耳に入って来たりして時々楽しい思いをさせていただいている。
これは、とても独断的な見方だけれど、夏休み・年末年始とか大型連休のときではなく、仕事をしている人が旅行へ出かけることができない時期にツアーに参加している人たちを見ると、たとえば15人のグループだと10人から12人は団塊世代以上の女性ばかりのような気がする。
その女性たちを見ていると、「ロマンティック街道というのはローマへ通じる街道という意味でロマンスとは関係ないのょ」「へぇー、そうなんだ」などと云う「親分・子分関係の二人組」や、「ボケ・突っ込みの漫才コンビ」をやっている二人組、または「3人以上の仲良しグループ」などいろいろなタイプの女性同士の組み合わせがあると見ているが、言えることは、とにかくこの団塊オバさんはみんな元気だ。
去年、業界の集まりがあってイスタンブールを訪れた際に、トルコ政府が市内観光などをアレンジしてくれていろいろな国からの参加者と一緒にブルーモスクやトプカプ宮殿などを回っているときに、インドから来ていた人が小声で「日本人がいっぱい来ているけど、どうして女性ばかりなのか」と聞いてきた。
おっ、来たな! と思って説明してやった。「あなたは日本の戦後の目覚ましい発展は承知していると思うし、日本の素晴らしい工業技術の水準などはよご存じと思うがいかが? その発展を支えてきた男性諸氏は定年になり、くたくたになって休養していてとても海外旅行などに出かける元気がなく、旦那さんたちは奥さん達だけで出掛けることを望んでいるのだよ」と云ってやったら、真顔で「へぇぇ、そうですか」と納得していた。
ちょっと過激な見方だけれど、結構真実を突いている思うのだが、、、。
明日は出発が早いので、早めに夕食をすませたが、今回の〆はルドヴィッヒ二世のことがあたまにあったのでSchnitzelに決めた。注文をしたら奥の厨房でドンドンドン、ドンドンドンと肉を叩く音が響いてきた。別名Escalopと云う牛を叩いて薄く伸ばした「牛かつ」のパン・フライで、ベシャメル・ソースをかければウィーン風になるが、今晩はシメジのような茸とジャガイモを一緒に炒めた付け合せでこの時季のババリアにぴったりのものだった。