Fair / Unfair
土曜日のテレビのニュースで、タイガー・ウッズがその後はじめて公の場に出てきて会見をしている様子が伝えられるのを観て笑ってしまった。
会見で面前に居並び直接対面しているのは、身内や友人・知人とのことで、報道関係者はその場ではなく、別室でモニターを見るだけだったということだった。「本当に19人だったのか」とか聞くこともできないし、うまく仕切ったもんだ。そして、「セックス依存症の治療を受けている」ということも云っていたらしく、そんなビョーキがあること自体がお笑いだ。
会見の内容は、「わたしはUnfaithful で、」「妻をcheated,,,」という、清教徒に一番受け入れられそうな「懺悔と反省」をうまく演出していた。
アメリカ人が頻繁に口にする言葉に「Fair/Unfair」と云う語がある。フェア・プレーのフェア、公正であるかないかと意味である。
アメリカ人を相手に仕事をするときは、相手がアングロサクソン系、ラテン系、ユダヤ系など関係なく殊更「こっちはFairにやってるぞ」ということを強調し、ストレートに突っ込んで行くのが一番簡単な方法のような気がする。
同じく土曜日の新聞に、章男社長、米議会・公聴会出席に同意という記事があり、トヨタの幹部の一部には吊るし上げを心配する声もあると伝えていた。
あっちはシーシェパードよろしく、章男社長を攻め立てて責め立ててボコボコにやり込めればやり込めるほど高得点が得られるのだから、たまったものではないだろう。章男社長には針のムシロどころか、それ以上に厳しい試練になるだろうが、それをじっと耐えてやり過ごして、後はトヨタの世界制覇へ再挑戦してもらいたい。
トヨタとしてInappropriate(不適切)な対応はあったかも知れないが、Unfairな対応はなかったことを米国人にはっきりと分からせてほしいものだ。
「章男社長応援団」のようなものがあったら加わろう。
看板に偽りなし
20年前、ベルリンの壁が崩壊するまで、西ベルリンには2軒の日本食レストランしかなかったが、2003-04年ころには200店近くになっていて、そのほとんどは韓国人・ベトナム人・フィリピン人などが経営する店で、日本人経営は10数店と聞かされた。日本食のイメージの良さによる集客しやすさ、それに、高い客単価が期待できるのだから、日本食レストランでちょっと修業を積んでさぁ自分の店をと思ったら「日本食」の看板を掲げるのは当然だろう。
ナイロビに10店程度ある日本食レストランもほとんどが韓国人経営で、板前としてフィリピン人を雇っているところもある。韓国人は愛そうがよく客あしらいも上手いので韓国人の店はそれなりにはやっている。
日本のインド・カレー屋さんもいろいろな人が経営して、いろいろな人が料理を作っているが、「本格インド・カレー」という看板を出していても、やっている人はバングラデッシュ人だったりネパール人だったりする店が結構多いような気がする。
ナイロビに「Haandi」というカレー屋さんがあって、いつも白人などで満員になっている店で、実際に美味しいと思う料理だった。インド北西部グジャラート・ラジャフスタン・パンジャブ地方あたりの味付けとのことだったが、ナイロビ在住のグジャラートをルーツとする親しいインド人一族に云わせると、Haanidは「Too much commercialized」と一蹴する。確かに彼らの家へ行って食べるカレーは絶品で、Haandiの比ではなかった。
いろいろなインド人の家へ招かれてその家のカレーをご馳走になり、それらを比べるのは失礼でけれど、生活の豊かな家のカレーは美味しいという傾向があることに気づかされた。早い話がお金持ちの家のカレーは美味いということだ。
日本のインドカレー屋さんも南アジアのいろいろな地方からいろいろな出自の人が来て店をやっているのだろうが、そう云う店へ時々行き、それなりに食べるけれど、いつも思うのは傲慢だけど「この程度ならオレの方が上手く美味く作れる」と思ってしまうことだ。たぶん材料もナイロビとは違うし、だいいち、ナイロビと東京では吸っている空気が違うだからナイロビのあの味を求める方が間違っているのだと納得していた。
住まいは隅田川の川っ淵で近くに飲食店が少なく、日曜の晩に食事ができるところは限られており、この前、しかたなく近くにある「インド・ネパール創作料理」なる看板を掲げる年中無休の店へ食事に行った。やはりネパール人のお店で、味も期待していなかったけれど、出されたタンドリ・チキンとマトン・マーグ(ヨーグルトを入れたカレー)がHaandiの味を思い出させる美味しさだったのに驚かされた。ナンも美味しかった。こう云う店もあるのだと、認識をあらためた。
メディア、畏るべし!
某大手新聞社の読者プレゼント企画に、ある商品を提供することになり、先週の夕刊の折込に小さな通知が写真付きで掲載された。
配布地域は東京都を除く関東と東北地方だけに限定されていたにもかかわらず、先週土曜日から今日まで5日間で1,300通を超える応募ハガキが届いた。
同新聞社のインターネット版にも同様のプレゼント企画が載っているが、こちらはウェブ上で応募し、応募状況は新聞社がコントロールしているので、応募状況はまだ分からない。でも、インターネット版は全国どこでも見られるし応募先の住所等も記載されているので、紙媒体が配布されていない地域からハガキで応募している人もいて、地区別に応募者を集計してみたら面白い結果も見られた。
それにしても、こう云うメディアの偉力をあらためて思い知らされ、そして、たくさんのハガキを受け取って何となく楽しくなった。